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アニメ 考察・その他

「さんかれあ」から溢れ出る嬉しさとか、悲しさとか、心強さとか

11話を観ました。そしたら凄いテンションが下がったというか、いや、もちろん面白いのですけど、それ以上に余りにも残酷な礼弥の“今まで”と“これから”の人生を見せつけられた気がして、なんだか悲しくなってしまったと言いますか、ああそうかーと脱力感に苛まれてしまったと言いますか...

というわけで、「さんかれあ」って凄い悲しくて切ない物語だよね、とかそんな感じの話です。まぁ悲観的です。けれど、最終的には温かく、希望に満ちて終えて欲しいなぁとか。そんな希望的観測も少し。


「さんかれあ」から溢れ出る“嬉しさ”

 さんかれあ11話 シーン1


まずですね。この作品の好きなところを一つ挙げるとすれば、それって礼弥の笑顔とか感動とか、つまりは彼女が喜びに満ちている瞬間でもあって、そういった一つ一つの前向きな感情が本当に心地良いんですよ。

もちろん、それもただ普通の女の子としての生活を過ごしているだけには変わりないのだけれど、でもそれが当然のものではなかった彼女だからこそ、そこには新たに芽生える感慨みたいなものがあるわけで、それこそ“彼女ってもはや人ではない”という前提がより一層そういった想いを際立たせる。

故に、どんなに際どいえっちぃシーンとか、あざとい!とも思える可愛らしさを見せつけられたとしても、「エロい」とか「可愛い」よりも『嬉しさ』が何より先行してしまう。彼女の『死んでよかった』という喜びがこれでもかというぐらいに溢れ出す。そんな表情や仕草の一つ一つが愛くるしいんです。


「さんかれあ」から溢れ出る“悲しさ”

 さんかれあ11話 シーン2


けれど、先程も述べたようにその“幸福”の裏には必ず“礼弥の死”が付き纏い続けるわけで、そんな確固たる事実が受け手の心を酷く傷つける。死こそが彼女にとっての救いだったとか、それで結果オーライとは確かに言える現状なのかも知れないわけだけれど、でもそれってやっぱり悲し過ぎるんじゃないかって。

まぁ、それだってよくよく考えてみれば、彼女に対する団一郎の束縛が積もりに積もって『こんなの生きてるって言えないじゃない』という煮え滾るような憤りとか辛さがあったからこそ辿り着いた結論だったのだとは勿論言えるわけなんですよね。その点に関して言えば、それは千紘だって当の本人である礼弥だって自覚していて、だからこそ「致し方なかったんだ」と思える。いや、そう思いたい。もしかすると、そう思わずにはいられないだけなのかも知れない。


さんかれあ11話 シーン3さんかれあ11話 シーン4


でも、確かに千紘が礼弥の人生を変えた人であることに間違いはないわけで、そんな存在が彼女にとって計り知れないほどに大きな存在であることには、もはや疑いの余地などありはしない。閉じた世界で生き続け、暗闇の中に蹲っていた彼女に注がれたそんな眩い存在は確実に彼女に“生きるとはどういうことなのか?”ということを教えてくれた。

何より、それこそが生きながらにして生きることが出来なかった彼女が心の奥底から望んだことでもあったわけで、故にそんな新たな生き方を団一郎にも認めてもらえた(=理解してもらえた)という今回の話の結末はどちらにとっても大きな前進となる切欠になったのだと捉えることが出来るわけです。


さんかれあ11話 シーン5さんかれあ11話 シーン6


そして、それは礼弥の母親という幻影に囚われ続けた団一郎と、その影響下で束縛され続けた礼弥の二人が現実への回帰(=束縛からの解放)を果たしたということをも克明に描き切っているわけで、故にその辺りに関して言えばどうしたってハッピーエンドのようにも観えてしまう。

自分がどれだけ礼弥を苦しめてきたのかとか、逆にどれだけ彼が母親のことを愛していたのかとか。それぞれがそれぞれで辛かったのだと踏まえた上だからこそ、この和解から感じ取ることの出来る愛情と信頼。あぁ、よかったよかった。これで、ひとまずは彼女も今を生きれる。人として生きれる。皆が解き放たれたんだ。そんな安堵感が何だか喜ばしい。


さんかれあ11話 シーン7さんかれあ11話 シーン8


けれど、そういった現実への回帰って、つまりは最初にも述べた“彼女の死”にも直結している部分でもあるわけで、そこにこそこの作品の悲劇って詰まってるよなぁと考えることが出来る。

「それぞれが解放されて、さぁこれからだ!」と意気込んだところで、「でも、礼弥は死んじゃったけどね」と確かに存在する忘れかけていた事実を再度、この結末は掘り起こしてくるわけですよ。

それこそ、いちいち終盤のシーンで描かれる紫陽花(=死の象徴)の存在とか、光が差し込んだにも関わらず晴れ切らない曇り空(=事象の未解決の意)とか。もう、その辛さっと言ったらないですよと声を大にして言いたいほどにめちゃくちゃ辛いし、何より、悲しい。

折角、お父さんに認めてもらえたって、礼弥はもう死んでるじゃん。どうしようもないじゃん。いつまでこうして暮らしていけるのかだって検討も付かないし、これで彼女が本当の意味で死んでしまったらそこに残るものってやっぱり後悔だけなんじゃ?とか。もう、そんな悲観的な考えばかりが頭の中を駆け巡るんですよ。何で死ななくちゃいけなかったのかって。死ぬことだけが、生きるためのただ一つの方法だなんて悲し過ぎるって。「これで良かったんだ」って頭では分かっていても心が受け付けない。そんな感じ。


 さんかれあ11話 シーン9


そして、そこに追い討ちを掛けるようにして放たれる「私は人間です」という蘭子の宣戦布告にいたっては、その台詞が持つ切れ味って半端じゃないんですよ。

いや勿論、彼女だってその言葉に関しては「私だって負けないよ」という意味を込めてのものでもあったわけで、そこにある意図ってそれ以下でもそれ以上でもないとは思うのだけれど、でも改めて“現実”を見つめるに至った今の礼弥だからこそ、そんな彼女にとってはそれ以上に堪える言葉って多分、ないんじゃないかなって。

解放されたし、認めてもらえたし、好きな人と一緒にいられるし、女の子らしく生きていける。でも、死んでる。人間じゃない。そんな残酷なまでの再確認。ああもうやっぱり、どう考えたって悲し過ぎるというか、もはやこの物語って悲しさ以外の何ものでもない。


 さんかれあ11話 シーン10


そして、そんな彼女の悲劇的な物語が詰まった場面というのがこの1シーンでもあって、紫陽花を境に蘭子を見上げる礼弥の目線というのも人間に対する“憧れ”と“羨望”と“希望”以外の何ものでもなく、何よりそんな彼女の姿が叫び、ただひたすらに訴え掛けてくるんです。

『生きたい。生きていたい―』って。そして、それはこの「さんかれあ」という作品が目指す最大目標であるのではとも感じられるわけで、ようは死んでゾンビになることで得ることの出来た「制限された“自由”と“愛情”」ってこの作品の到達点では決してないんです。

つまりは、団一郎から解放され、且つ、人ではないという束縛からも彼女が解放されることこそがこの作品の目指すべきただ一つの目的地でもあるのだと。そこにこそ、きっと礼弥の一番の幸せってあるはずなんじゃないかなと思います。


「さんかれあ」から溢れ出る“心強さ”

 さんかれあ11話 シーン11


ただ、そうは言っても勿論、そんなことが可能なのかって部分は確かにあって、ゾンビじゃなくなったら死んじゃうんじゃないかとか、そもそもゾンビじゃなくなることって可能なのかとか色々な疑問符は付き纏います。

でも、もしかしたら叶うかも知れないという希望的観測に掛けてみたっていいじゃないかというか、ここまで辛い人生を歩んできた礼弥にはやっぱり彼女にとっての一番の幸せが訪れて欲しいって願わずにはいられないのですよね。

また、そんな彼女には千紘が付いてるっていう安心感がある上に、それは何よりも大きな心強さに姿を変えて、“きっと大丈夫、彼女は幸せになれる”と力強く訴え掛けてきてくれる。そんな愛情と想いの描かれ方はこの作品における唯一の良心と言ってもいいぐらいで、まぁ何と言いますかその辺りは彼らを信じてその目的地に辿り着くその時まで温かく見守ってあげたいなぁとか。

まぁ7話も相当に好きな回ではあったので、そうなると蘭子が可愛そうだなぁとは思うのですけど、そもそも目的地っていうのは“礼弥が自由に、人間として生きていける世界”だとも思うので、そこに到達してから二人でしっかりと遣り合ってくれればいいんじゃないかなとか思います。


ただそうなると、1クール(というか後1話)ではそこまで描き切ることは出来ないので、とりあえずは2期を大いに期待するとして、そこに向けて希望を抱けるように残る最終回をしっかりと〆てくれれば嬉しいですね。凄く好きな作品ですので、観て良かったなぁと思える最後を是非、期待したいなと思います。


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