咲 -Saki- 阿知賀編 episode of side-A
咲 -Saki- 阿知賀編 episode of side-A 7話 『信念』 感想

想いは一途に、今尚、此処に。
信じ抜いて、信じ抜かれて、“諦める”ことを駆逐する。
まさかのボーリング投牌に苦笑いしつつも、いやはや、そこは笑っちゃ駄目だろうとつい思ってしまうジレンマがもう凄い件。いや、だって彼女が抱える麻雀に対する軌跡ってそこにこそ凝縮されているわけで、それを笑うのって灼の全てを笑うことにも繋がってしまう。そう考えると、そんな酷いこと出来るわけがないじゃないですか。
彼女のちょっとした過去と覚悟の断片を見せつけられた者として、やっぱり、そこは大事にしてあげたいし、汲み取ってあげたい。あぁ、でもやぱり駄目だ。さすがにあれはないよ、灼さん。ツモってから一旦席を離れて、後ろに下がって、構えるところまで想像したらもうアウト。うん。まぁ、これはこういう演出にした制作スタッフの責任ですね(褒めてます

とまぁそんな冗談は置いておきつつ、そんな彼女から溢れ出る想いに思考を巡らせると、やっぱり辿り着く答えって“鷺森灼という存在を支える存在”に落ち着くんですよね。
だって、彼女ってここまでの経緯を見てれば明らかに一人じゃこんな舞台にまで上がれない人物像として描かれているわけで、それも一度は麻雀を捨てた身。例えれば、のどかのようにたった一人であっても全国という舞台に上がってこれる猛者とは立ち位置が程遠いんです。故に、その辺りはまさに灼の弱さでもあるのだと言えるのかも知れない。

またそれは、晴絵が麻雀を打つのを止めたと知り、忽然と彼女自身も麻雀を止めてしまったという一つの事実が示していたりもして、やっぱり彼女にとっての麻雀って支え有きの存在で、その支えこそが赤土晴絵その人に他ならないんですよ。
晴絵が全国で破れたことで泣きじゃくってしまったその原因だって、きっと悔しさと悲しさの半々で、でもだからこそ灼はこれからも彼女のファンで居続けようと固く誓った。この悔しさをバネに、この悲しさを糧に。きっといつか私も晴ちゃんと同じように全国の舞台に上がってみせるという強い信念があったことに疑いの余地はないんです。だって、そうじゃなきゃ帰ってきた晴絵に彼女が会いに行くわけがないじゃないか。
いつまでも自分の目標であって欲しい存在。いつまでも自分の背中を押してくれる頼もしい存在。そんな彼女の中の確固たる存在が灼の心を突き動かす。

そしてそれは逆に考えると、彼女って何かを支えとして信じ抜くことで、その持ち前の強さと将来への大きな夢を携え続けることが出来るのだということをも示す一つの指針になる。
また、その“支え”という点で言えば、最早彼女にとってのそれは晴絵だけじゃ決してなくて、阿知賀という一つの仲間の存在が更に彼女の背中を強く押す者として、その彼女の後ろに根強く確立しているのでしょうし、何よりそれは灼のお婆ちゃんの存在というのもまさに“支え”そのもので。
ボーリング、グローブという存在も最終的にはそこに帰結して、そうしてやっと灼の麻雀に対する姿勢は整うのでしょう。また、その後ろ盾がいつだって彼女の気持ちを前に推し進めようと奮起して、故に彼女は諦めない。諦められるわけがない状態と状況を作り出す。負けたくないという想いを芽生えさす。

また、それに関して言えば穏乃の「諦めるわけがないッ!」という想いの高鳴りはまさにそれで、のどかとの約束、みんなとの夢という大きな支えが彼女を何処までも前へ前へと突き動かす原動力そのものに変化しているのでしょう。
だからこそ、彼女が大将というのは何処か納得出来ると言いますか、各々が色々な形の支えを有する中で、その支えを最大の武器として麻雀を打つ穏乃の存在はやはり大きいなぁと。
根拠なんていらない。いや、根拠なんて“信じること”それだけでいい。もし、失敗したって負けたって、信じたことを誇りに思えばその敗戦にだって誇りを持てる。それは、まさに咲本編で示していた「信じ、貫き、戦い抜くこと」の重要さに直結している部分でもあるはずだと思うのです。

ただ、だからこそ終盤で描かれた晴絵のプロ転向の話は彼女たちの信念を揺るがせるには十分過ぎるのだけれど、そこでステルスモモ登場(内心:うおおおおおおおおモモきたああああああああ!!!)というこのストーリー構成にはどうしたって舌を巻かずにはいられないと言いますか、もう興奮して飛び跳ねるほどに素晴らしいです。
それこそ、晴絵が本当に彼女達を見放したとか、それぞれが不安に陥って疑心暗鬼になったりとか、そういう不完全な信頼の元で戦えるほど咲-saki-という世界は甘くはないのだと。
もちろん、モモがこれから何を語るのか、若しくは何も語らないのかはまだ分かりませんが、彼女が本編で見せてくれたかじゅ(加治木先輩)との信頼関係が穏乃たち阿知賀一同にどう投影されていくのかが楽しみでなりませんね。阿知賀だってまだまだこれから。更なる飛躍のために、より一層の成長を期待したいものです。ワハハ。
次回 「修行」
彼女のちょっとした過去と覚悟の断片を見せつけられた者として、やっぱり、そこは大事にしてあげたいし、汲み取ってあげたい。あぁ、でもやぱり駄目だ。さすがにあれはないよ、灼さん。ツモってから一旦席を離れて、後ろに下がって、構えるところまで想像したらもうアウト。うん。まぁ、これはこういう演出にした制作スタッフの責任ですね(褒めてます

とまぁそんな冗談は置いておきつつ、そんな彼女から溢れ出る想いに思考を巡らせると、やっぱり辿り着く答えって“鷺森灼という存在を支える存在”に落ち着くんですよね。
だって、彼女ってここまでの経緯を見てれば明らかに一人じゃこんな舞台にまで上がれない人物像として描かれているわけで、それも一度は麻雀を捨てた身。例えれば、のどかのようにたった一人であっても全国という舞台に上がってこれる猛者とは立ち位置が程遠いんです。故に、その辺りはまさに灼の弱さでもあるのだと言えるのかも知れない。

またそれは、晴絵が麻雀を打つのを止めたと知り、忽然と彼女自身も麻雀を止めてしまったという一つの事実が示していたりもして、やっぱり彼女にとっての麻雀って支え有きの存在で、その支えこそが赤土晴絵その人に他ならないんですよ。
晴絵が全国で破れたことで泣きじゃくってしまったその原因だって、きっと悔しさと悲しさの半々で、でもだからこそ灼はこれからも彼女のファンで居続けようと固く誓った。この悔しさをバネに、この悲しさを糧に。きっといつか私も晴ちゃんと同じように全国の舞台に上がってみせるという強い信念があったことに疑いの余地はないんです。だって、そうじゃなきゃ帰ってきた晴絵に彼女が会いに行くわけがないじゃないか。
いつまでも自分の目標であって欲しい存在。いつまでも自分の背中を押してくれる頼もしい存在。そんな彼女の中の確固たる存在が灼の心を突き動かす。

そしてそれは逆に考えると、彼女って何かを支えとして信じ抜くことで、その持ち前の強さと将来への大きな夢を携え続けることが出来るのだということをも示す一つの指針になる。
また、その“支え”という点で言えば、最早彼女にとってのそれは晴絵だけじゃ決してなくて、阿知賀という一つの仲間の存在が更に彼女の背中を強く押す者として、その彼女の後ろに根強く確立しているのでしょうし、何よりそれは灼のお婆ちゃんの存在というのもまさに“支え”そのもので。
ボーリング、グローブという存在も最終的にはそこに帰結して、そうしてやっと灼の麻雀に対する姿勢は整うのでしょう。また、その後ろ盾がいつだって彼女の気持ちを前に推し進めようと奮起して、故に彼女は諦めない。諦められるわけがない状態と状況を作り出す。負けたくないという想いを芽生えさす。

また、それに関して言えば穏乃の「諦めるわけがないッ!」という想いの高鳴りはまさにそれで、のどかとの約束、みんなとの夢という大きな支えが彼女を何処までも前へ前へと突き動かす原動力そのものに変化しているのでしょう。
だからこそ、彼女が大将というのは何処か納得出来ると言いますか、各々が色々な形の支えを有する中で、その支えを最大の武器として麻雀を打つ穏乃の存在はやはり大きいなぁと。
根拠なんていらない。いや、根拠なんて“信じること”それだけでいい。もし、失敗したって負けたって、信じたことを誇りに思えばその敗戦にだって誇りを持てる。それは、まさに咲本編で示していた「信じ、貫き、戦い抜くこと」の重要さに直結している部分でもあるはずだと思うのです。

ただ、だからこそ終盤で描かれた晴絵のプロ転向の話は彼女たちの信念を揺るがせるには十分過ぎるのだけれど、そこでステルスモモ登場(内心:うおおおおおおおおモモきたああああああああ!!!)というこのストーリー構成にはどうしたって舌を巻かずにはいられないと言いますか、もう興奮して飛び跳ねるほどに素晴らしいです。
それこそ、晴絵が本当に彼女達を見放したとか、それぞれが不安に陥って疑心暗鬼になったりとか、そういう不完全な信頼の元で戦えるほど咲-saki-という世界は甘くはないのだと。
もちろん、モモがこれから何を語るのか、若しくは何も語らないのかはまだ分かりませんが、彼女が本編で見せてくれたかじゅ(加治木先輩)との信頼関係が穏乃たち阿知賀一同にどう投影されていくのかが楽しみでなりませんね。阿知賀だってまだまだこれから。更なる飛躍のために、より一層の成長を期待したいものです。ワハハ。
次回 「修行」
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