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ソ・ラ・ノ・ヲ・ト

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 2話 『初陣・椅子ノ話』 感想 - 自分の“好き”を伝えることの大切さ -

 ソラノヲト2話 シーン1

嫌いなわけじゃないんだよ。ただ、あなたが邪魔なだけ。
否。本当は“好き”を伝える勇気が私にないだけなんだ。



「何であの子、通信手なんですか!?―」

そう、憤るクレハの心情と葛藤が克明に記されたこの第2話だったわけですが、やはり彼女としては先輩であり、上官でもあるリオをカナタに取られてしまう(=リオ先輩に構ってもらえなくなる)のが、何よりも怖かったのでしょう。特にカナタはリオと同じくラッパ吹きを目指しているのだから、そんなカナタの面倒をリオが見ることになるのは当然のことでもあるわけで、それはクレハも当たり前の様に理解していて、それも致し方のないことなのだと彼女自身もちゃんと分かっていたのだと思います。

けれどクレハもまだまだ幼い子供なわけで、そうは分かっていたとしてもどうしたって納得がいかない、納得をしたくないことってあるわけなんですよね。そして、それは父親のような立場でもあるリオに対して抱く 『甘えたい』 という気持ちにしても同じことであって、故に彼女は一人悩みを抱え込んでしまう。


 ソラノヲト2話 シーン2


そして、苛立つ。板挟みに合わなければいけなくなった自分の境遇がとても恨めしい。

「いい?私は年下だけど、あんたより先任なんだから、ちゃーんと言うこと聞くこと!」

そんなことだって本当は言いたいわけじゃないんだ。近しい年の子が入隊してきて嬉しくないはずがないし、そうじゃないのなら入隊予定日、予定時刻きっかしに迎えに出ているはずもない。でも、ここは軍に所属する小隊基地の上に、隊長のフィリシアとは違い、人一倍規律正しく過ごそうとする彼女だからこそ、色々なことに制約が掛かり柔軟に対処することが出来なくなってしまう。

『緩々な隊だからこそ、私がしっかりしなくちゃ』 というその一心がクレハの心の余裕を失くし、おそらくはカナタに対する八つ当たりという行為までをも彼女に取らせてしまったわけで、ようはそれもこれも彼女の真面目さが起因となって起こしてしまった行動に他ならないのでしょう。


ソラノヲト2話 シーン3ソラノヲト2話 シーン4


ただ、そうは言ってももちろんカナタへの嫉妬というものはクレハの中にも確かにあって、そういった心情を指し示すようなシーンは時折、観られたりもしました。

特にこの2つのシーンにおいてはそれが顕著で、まず前者は手の届かない見張り塔(クレハ目線でのリオに対する印象そのもの)にカナタが着任一日目で辿り着いてしまっているというなかなかに皮肉的なこの場面。塔を見上げるクレハと塔の頂上部の遠近感がそのままリオ(カナタ)とクレハとの距離感として描かれている辺りは面白いですね。「ヘッタくそー!」という負け惜しみにも似たクレハの叫びがとても切実な心の叫びにも聞こえてきます。

そして後者は、リオの席にカナタが座るという相当にダイレクトなこの1シーン。クレハとリオの間に座るカナタが彼女にとっての邪魔な存在として克明に描かれていて、雰囲気も非常に険悪です。

まぁだから、カナタに対しての嫉妬心だってもちろん彼女は感じていたわけなのですけど、それも別段カナタが消えて欲しいくらいに憎かったとかクレハもそこまでの憎悪を抱いていたわけじゃないんじゃないかなって思うんですよね。ようは、そういった嫉妬心さえもその気持ちの変遷を辿っていけば “彼女の真面目さ故の弱さ” に全て凝縮されていくんじゃないかって。


 ソラノヲト2話 シーン5


じゃあ、その “弱さ” ってなんなんだって話になるわけですが、一言で言ってしまえばつまりはそれって “自分に素直になるための勇気のなさ” に他ならないのではと思います。

セーズのお荷物部隊だとか、お飾りとか言われたって、リオ先輩に構って欲しくたって、お化けが怖くたって、彼女は真面目だからこそそういった事実をまずは一旦、突き放そうとする。そして、見栄を張るんですよね。それはツンデレという一言だけでは到底役不足な彼女の持つ繊細さでもあって、またそれは彼女の良い部分でもあり、悪い部分でもあって。

『我慢して言わないだけ』 と捉えれば良いように聞こえるかもしれませんが、それは見方を変えれば 『言えないから、我慢しているように見せているだけ』 とも捉えられるわけで、むしろクレハからは後者のような弱さをどうしたって感じられてしまうんですよね。言えないことの弱さというか、伝えていいのかどうかといった恐怖心というか。


 ソラノヲト2話 シーン6


そして、そんなクレハの嫉妬の対象としてだけではなく、対極な存在そのものとしても描かれていた人物こそが、他でもないカナタでもあって。

自分の気持ちを包み隠さず相手に伝えようとする素直さと、裏表のないその性格。それだって、時としてはその性格もただの 「子供染みた性格」 として捉えられてしまうことだってあるのかも知れないけれど、少なくとも彼女はクレハに足りない 「伝えるための勇気」 をたくさん抱え持っているわけなんですよね。

それは伝えようとすることと、伝えたいという気持ちが人の心をも動かしてくれるんだと、彼女自身が身に沁みて感じているからこそ手に入れることの出来た一種の “強さ” なわけで、その強さは紛れもない本物なんですよ。そこには誰がどうだとか、どんなしがらみがとかは一切関係なくて...

ただただ、自分の想いを受け取って欲しいと、そう彼女が願うから。だから、伝える。伝えようとする。そこにそれ以外の根拠とか、理由なんていらないはずですよね。その気持ちだけがあれば十分。好きなんだって気持ちだけで十分なんです。


 ソラノヲト2話 シーン7


もちろんだからと言って、そういったカナタの持つ信念みたいな優しさがクレハに伝わり彼女の中に取り込まれたのかどうかは分からないわけですけど、それでも彼女はカナタから何かを感じ取ったからこそ、ああ言ってみせてくれたのだと思うんです。

「私は、この素敵で素敵で大好きな第1121小隊の...砲手なんだから!」って。

そして、そんな素敵な気持ちを気付かせてくれたことのお礼と、今までの無礼へのお詫びを兼ねてカナタに送った彼女なりのプレゼントには、クレハが抱くカナタに対しての “好き” っていうたくさんの愛情と、少し遅めの 「時告げ砦へようこそ!」 の歓迎の意がこれでもかと言うぐらいに詰まっていたように感じられたわけで、それもクレハが少し成長したことの証には違いないのでしょう。


また、“誰かの想いが、誰かの想いを動かす”。そんな素敵な関係も、その想いの強さ一つ次第でいつだって築けるんだよと視聴者に力強く訴えかけてくれたこの一連の話は本当に素晴らしい構成と魅せ方で、個人的にも心の底から満足できた本当に素晴らしい回だったのではないかなと思います。

何より、そんな 『ありのままの想いを伝えることの大切さ』 だったり、『好きだと伝えることの素晴らしさ』 をこの作品が改めて教えてくれたからこそ、私自身もそういった姿勢はこれからも崩さずに、自分の好きを精一杯伝えていければいいなと。そう再度、感じられたことが何より嬉しかったですね。もう、ソラノヲト大好きです!!




次回  「隊ノ一日・梨旺走ル



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 嫌いなわけじゃないんだよ。ただ、あなたが邪魔なだけ。否。本当は“好き”を伝える勇気が私にないだけなんだ。
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