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輪廻のラグランジェ

輪廻のラグランジェにおけるキャラクターの関係性と、立ち位置と、同志の意味と

3~4話においての描写のうち、興味深かったものをピックアップしました。
特にキャラクターの関係性と多くの展開を示唆するその位置関係に注目です。


敵対/上下関係を示す斜め目線のアングル

まず3話について簡単におさらいをすると、特にこの回では敵の襲撃とその意思表明、またランの葛藤とその起因となるわだかまりの解消という部分がキーテーマになっていたように思います。さらに、この作品そのものを表現する言葉としては 『同志』 という言葉も用いられていたりして、所謂それは、登場人物たちの関係性、または絆や仲間意識といった部分がこの物語の主軸を担うことになるということを予見しているようにも捉えられるわけです。

そもそも、輪廻という言葉自体が関係性(繰り返し、受け継がれる流れ)を如実に暗示する言葉なわけですから、その点で言えばタイトルの時点でこの作品は既にそういった意識や絆といった部分を重要視していることが伺えます。


ラグりん3話 シーン1ラグりん3話 シーン2


そしてそんな関係性を表現する手段として多く用いられていたのがキャラクター(ロボ)の立ち位置であり、この斜め下のアングル。

特に敵対している彼らとの関係性はこの角度だけでも十二分に表現されていると言ってもいいのではないでしょうか。右斜め上から相手を見下ろすキリウスと左斜め下から相手に憎悪を向け見上げるまどか。また、こういった位置関係を1度置くことで、この時点ではまどかの方が戦力的にも劣っている(操縦技術が劣っている)ことをも暗示させてくれます。


 ラグりん3話 シーン3


圧倒的経験値の差。冷徹な描写ですね。ウォクスの性能自体ではむしろこちらに分があるのかも知れませんが、彼女がまだまだ未熟であることが垣間見れます。

けれど、ここでまどかはキリウスからの申し出を受け入れずとにかく 「謝って!」 とそう訴えます。こんな戦闘中に何を言うのかと思う方もいるかも知れませんが(実際、キリウスはそうでした。)、この優しさと情熱的な部分が唯一、今の彼女が敵に勝れる長所でもあったのでしょう。


 ラグりん3話 シーン4


また、そんな彼女の長所や考え方を示唆するシーンが 「まるっ!」 のこのシーン。

構図としては力ない一般人や友人を見下ろす形となっていますが、「ありがとう」 とお礼を言ってくれた事に対しての返事を彼女はその 「まるっ!」 を用いてしっかりと応えてくれています。『礼』 とはつまり関係性を表現するための一つの手段でもあるので、それを怠らなかったまどかと、それを放棄したキリウスにおいては同じ構図でもここまで印象に差が出るわけです。

いちいち町を壊してしまう毎に反省したり、安堵したりするまどかの様子にも鴨川愛を感じられますよね。


ラグりん3話 シーン5ラグりん3話 シーン6


さらに、ランとウォクス・リンファの覚醒後においても同様の構図が使われます。まどかの優しさを受け、
右斜め上から突撃するラン、そして覚醒した後に同様の位置から敵を見下ろすウォクス・リンファ。

形勢逆転、迫力が違います。何よりこのアングルはいちいちカッコ良くて鳥肌が立ちますね。高揚感を煽るBGMがまた色々なものをより美しく補正させてきて、ここからが本番であることを予見させてくれます。

また、この後にランがまどかの前に立ちはだかりモード峰打ちを白羽取りすることで、ランが遂にはまどかと同じ舞台に上がってこれたことをも差し示してくれていて、これだけ目まぐるしい戦闘シーンにおいてもそれぞれの立ち位置や関係性をしっかりと見せてくれているのは観ていて素直に面白いなぁと思えますね。


ラグりん3話 シーン7ラグりん3話 シーン8


そして戦闘は終局へ。左右対称の構図が対等の力(状況の均衡)を表していて、また互いに譲れることのないものを持ち寄っていることが明確に記されます。加えて、まどかに救われたランの構図(手を結び合ったシーン)の後に、ランがまどかを救い出したシーンを映し出すことで、二人の関係が相互扶助の成り立ちであることをも意味していて、ここでもまた強烈なまでに絆と仲間の関係性(同志)といった本作品の主題を克明に描いていたりするのです。

それこそ、前者のシーンにおいてはまどかがランより若干左上に位置しているのと同じく、後者のシーンにおいてはラン(リンファ)がまどか(アウラ)より少し左上に位置していたり、とか。

こういうちょっとした部分に目線を移して、それがどういうことを意味するのか。ということについて考えてみると、出会ったばかりの彼女たちや、敵対する彼らとの関係性という部分もそれなりに見えてくるのではないかと思います。


同士ではなく、同志となるために―

また本作は斜め目線から描く関係性だけではなく、同列(平行)の関係性についてもたくさん描いていたりします。それについて一番顕著だったのは3話のラストシーンですね。


ラグりん3話 シーン9ラグりん3話 シーン10


防波堤上に佇む2組の椅子と滑走路?上に佇む2機のウォクス。色と向き、また座るためのものというその機能性からしても両者は同じものとして扱ってもいいのでしょう。そして、それらはまた他でもなく、ランとまどかの写し鏡としても機能していて、ようはここでもお互いが同列の存在になったということを克明に描いているわけです。

つまりは、同士ですね。ウォクサの操縦者同士。助け合った同士。そんな、ただの同士。
故にパースがついているのであれですが、ウォクサ同士もまた同じ高さで平行に描かれています。


 ラグりん3話 シーン11


ここも平行。ランとまどかの頭の高さが同じです。左右対称の図がまたその絆の深まりをアピールしてきます。ラブラブではないけれど、こういった恋愛的友情みたいな関係性は凄くいいですね。

ただ、そうではあっても実はこれって背と背を付け合っているという点では、相反する思想という意味にも捉えられてしまってそこが個人的には引っ掛かる部分だったわけです。互いが互いに自らの背中を預ける、という信頼の情を垣間見せる中に浮かぶ一筋の不安を連想させるダブルミーニング的な描写。もしかすると、ランが言っていた 「まどかの知らない事実」 こそがその障壁となっているのかも知れません。


ラグりん4話 シーン1ラグりん4話 シーン2


その証拠に第4話ではランが完全にのけ者役として立ち回ることになります。序盤で映し出された椅子の構図と、喫茶店での彼女たちの座席の位置もまた同じものになっていて、向き合わないその立ち位置が意思の疎通の不完全さを象徴しているようです。

ただそれでも同じ高さ、平行・同列の関係であることから、やはり彼女たちが同士の存在であることには違いないのでしょう。けれど、同志ではないと。ただのジャージ部員であり、ただの仲間であるだけの関係性であることが如実に描かれているように感じられます。

また、その背中と背中を託し合った彼女たちの間に柱が割り込んでいるその描写からしても、想いの擦れ違いといった部分が読み取れたりして、何だか一生懸命なランが凄く不憫に思えてきてしまいますね。溺れたランをまどかたちが助け出したシーンでもラン一人の体だけが彼女たちの頭上のライン(平行線)からずれていたりして、どんどん彼女の存在が遠のいていってしまうことが実感できます。

あんなにもまどかと仲良く、同志になろうとしているのに全てが空回ってしまうこの現状はまさに悪循環になってしまっているのだとも言えてしまうのでしょう。


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けれど、相手の志を知るというのは相手を見る、相手と話すといった経験値の積み重ねだけでは決して辿り付けない特別な境地でもあると思うんですよね。

というのも、ダービージョッキーという漫画の一節に...



『たとえば、そやな、近づきたい相手が絵描きやっとる人間やったとしようか・・・(中略)ホンマにその相手を理解したい、近づきたいならな・・・ その相手を見ることをやめて、自分ひとりで相手の見てたものを見に行って、そして自分自身で絵を描いてみることや』



という台詞があるわけですが、まさに相手を理解するというのはそういうことなんじゃないのかなと思うわけです。表面上だけでは一体何を考えているのかというその深層心理には決して近づくことは出来ないし、同じ目線でなければ相手の志を知ることも出来ない。高さだけが同じでも駄目で、共に、常に同じ経験をすることで得られる共感覚というものは絶対にあるはずだと私は思います。


 ラグりん4話 シーン4


故に今回の終盤で明らかになった全員が一つ屋根の下で暮らし始めるというその新たな試みは、きっと今後の彼女たちに大きな成長と同志となるための力強い基盤を作り出してくれることだと思いますし、むしろ彼女たちにとっても、この作品にとってもここからが始まりなんだ、ということでもあるのでしょう。

それこそ、ここでもまた一直線(平行)に並ぶ3人の姿が彼女たちのこれからを暗示してくれているようで、今後がさらに楽しみになる締め方だったのではないかなと思います。EDやOPでも向き合い平行に並ぶ彼女たちの姿が映し出されていたりしますし、そういった彼女たちの成長と絆、仲間というその主題に着目しながらこれからも 『輪廻のラグランジェ』 を視聴していきたいですね。楽しみです!


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Comment

こんにちわっ

今更ですが、あけおめです。
今年もよろしくお願いします!
年末は色々お話出来て有意義な時間でした。


で、このアニメ私も大好きですね(笑)。
地域密着型のロボットアニメって事で新鮮であり、懐かしくもあり・・・
特に私は同じ千葉県の内房に住んでるので興奮せざるを得ません!
今の所良い調子で展開されてるので
今後の展開や描写に関しても大いに期待したいところですね。

>いちいち町を壊してしまう毎に反省したり、安堵したりするまどかの様子にも鴨川愛を感じられますよね。
まどかの鴨川愛はガチだと思いますよ(笑
郷土愛っていいますか
今時珍しいくらい地元を溺愛してる子って印象で
自分で自分の住んでる場所・生まれた故郷を守りたい誇りたいって思想はなんとも健気で、
だからこそただ単にアホの子って印象にもならない絶妙な設定なのかなあ、と。
巨大ヒーローものや従来のロボットものでは見受けられなかった土地ケアの仕方に3話は正に感服レベルでしたね。


3人の「絆」に関してはじっくりと徹底して描かれそうで実に楽しみです。
ムギナミだけ若干怪しいですけど、
最後のキャプ絵の様に本当に平行に歩んでいければ幸いですよね。
4話は百合的な視点で考えても「まるっ!」な出来でした(笑)。ではでは。

>西京BOYさん

こんばんは、年末はこちらこそお世話になりました。
今年も一年、どうぞ宜しくお願い致します。

やはり地元がアニメの舞台になるのは嬉しい限りですよね!
私も地元がそれなりに有名な場所のため、
結構舞台化されることが多いわけですけど、その度にはしゃいでしまったりしていますw

そういった意味では、やっぱりまどかの地元密着型な姿勢は好印象を得られるでしょうし、
+αで、ああいった性格なのも含め色々とバランスが取れてるキャラクター性だなぁと感心します。

友情という部分もこの作品が大事にしている要素の一つだと思いますので
その辺りは濃厚に、重圧に描いてくれれば嬉しい限り。今後に期待ですね。
ムギナミさんやあの敵役の子達も含め、彼らとどういった関係性を描いてくれるのかとても楽しみです。

色々な方面でも楽しめるアニメだと思うので、お互い存分に楽しませてもらえれば嬉しいですね!
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