THE IDOLM@STER
THE IDOLM@STER 最終回 #25 『みんなと、いっしょに!』 感想

“夢” をありがとう。“ありがとう” をありがとう。
あなたたちと過ごせたこの時間そのものが、ただ一つの幸せでした。
たくさんのありがとうをありがとう...。
もう、心の奥底から湧き上がってくるそんな気持ちが本当に幸せで、嬉しくて、楽しくて。アイドルマスターという作品に出会えたこの喜びも、彼女たちと出会えたことで感じ取れたこの温かく優しさに満ち満ちた感情も全てが愛しくて、大切で、この素敵な世界にはもはや感謝の気持ちしか感じられなくて。
ここが彼女たちのきらめくステージ。みんなと、いっしょに。誰一人だって欠けずに。泣きたいことも、笑い合えたことも、共に励まし合い喜んだことも、ここまでの軌跡を辿れば色々な “一緒” があったのだけれど、でもだからこそ辿り着けたこの愛情溢れるたった一つのステージはこんなにも輝いていて、美しい。何より “生きることの強さ” に溢れてる。
そして、そんな彼女たちの生き生きとした輝きが私にどれほどの夢を見させてくれたのか。こんなにも幸せを感じさせてくれた彼女たちの存在が自分の中でどれだけ大きな存在に成り得ているのか。
それを伝えずにこの作品を終えることなど決して出来はしないし、むしろこの作品を約半年間視聴してきた者としてそれは絶対に記しておきたい大切な想いでもあるのです。彼女たちに精一杯、目一杯の感謝と愛情を注ぐつもりで。ただただ、ありがとうって。

もちろん、今は燦然と輝いて見える彼女たちの姿も元を辿ればそれは小さな光でしかなくて、アイドルとしても人としてもまだまだ最初は未熟な存在でしかなかった。一話で彼女たちの姿を初めて目にして、夢を語るその姿勢を観て、無邪気に笑う子供らしさも垣間見て。
また 『夢は人それぞれ』 ということをその一話で提示してきたことで、もはや22話から24話のような流れになることは大よそ想像が出来ていたのだけれど、それでもそんな彼女たちの笑顔と絆さえあれば、どんな困難だってきっと乗り越えられるのだと信じることが出来た。
それこそ、そんな想いは時間を重ねる毎に日に日に増していく力強い想いでもあって、2話から21話の中で彼女たちが歩んできた道のりが何より心強い根拠に成りえていたし、それは何一つとして無駄な時間なんてものはなかったんだってことをも意味する、ものの見事な集大成として描かれていたんです。
またそれは、765プロという一つの形において、誰一人として必要じゃない存在はいやしないということをも意味していて “それはまるで家族のような存在なんだ” と我々視聴者に対しても切実に訴えかけてきてくれる。
故に、いつだって、どんな時だって、どんな場所だって...。『私はあなたを信じています』 という信頼と 『あなたに私を信じてほしい』 という愛情をどうしたってその瞬間、その場所で感じずにはいられないんです。

ただ、この作品の根底に根付く “人それぞれが抱く夢” というテーマ性を見ても分かるように、そんな信頼関係の中にも枝分かわれしている部分というのは確かにあって、そこにある志は決して一つには絞れはしない色とりどりの想いでもあった。
それは美希の 『美希もそれでいいんじゃないかな、って思う』 という一言にも凝縮されていたりして、それぞれが歩もうとしている道に同じものなんて何一つとしてありはしないし、そこに必要な熱量も気力も努力も全く違っていたりする。けれど、逆に言えばそういったそれぞれの想いというのは比べることの決して出来ないものでもあって、ようはその輝き一つ一つにそれぞれが抱くたくさんの良さが詰まっていたりするんです。
春香には春香の良さがあって、千早には千早の進むべき道があって...。それだって、春香自身はその胸中に抱く夢を 「みんなで楽しく、歌って踊って...」 と述べていたわけだけど、そんな想いだってこれからどういう風に変化していくのかは誰にも分からない。少なくとも彼女自身だって一人一人のステップアップや自律がいけないことだなんて風には決して思ってはいないし、それぞれがこれから歩み始める夢への道のりを一生懸命に支えて行きたいとも思っているはずなんですから。
ただそんな中でも、やっぱり彼女にとって765プロという “絆” は温かく大切な掛け替えのない存在で。やっぱり、この時間が一番楽しいと思えてしまうその気持ちだって必要不可欠な真心そのものだし、
むしろそうやってその背中をそっと支えてくれる存在こそがみんなの心の拠り所にもなっているはずなんです。

そしてそういった事実は24話において千早や美希が言ってみせた 「みんながいるから頑張れるんだ」 っていう一つの答えに帰結するわけで、むしろこの物語はそんな “たった一つの答え” を見つけるためだけに用意された回り道だったんじゃないかなっていう風にも強く思えたりするんです。
ここまでの25話の中で、一人一人の悩みを描き、一人一人の挫折も描き、また765プロとして生きるということの生き辛さもたくさん描いてきたのだけれど、そんな幾度となく訪れた逆境を乗り越えることが出来たのは他でもなくそこに誰かの存在があったからで、決して誰か一人のお陰なんかじゃなかった。
誰かが誰かを支えて。誰かが誰かを励まして。一人ではなく、みんなで一緒に。ここまで描かれてきた全ての物語って結局はそこに繋がっていくはずなんです。みんなが一つの方向を向いて走り続けるからこそ、辿り着けるステージがそこにはあるんだよ、と。
むしろそれ以外の答えってこの作品には必要ないのではとまで思えるほどに、そういった “みんなで一つ” の空気感って凄く楽しくて、素敵で、何よりも “そう思わずにはいられない説得力” を携えている。


だからようは、まだまだみんな成長段階であって、言ってしまえばそれも小さな種に過ぎないのだけれど、多くの支えや多くの声援があれば彼女たちはきっと何処までだって進んでいけるのだと思います。
想い想いの小さな夢も、色とりどりの勇気や愛情も元を辿れば全ては同じ温かな空間に行き着いて、だからこそ、そこから芽生える一本の幹はあんなにも雄大で自信に満ち溢れている。それはまるで、この作品に根付く一つの主軸のように、彼女たちの想いも、多くのファンや視聴者の想いもその全てを抱きとめて一つの方向に伸び続ける765プロそのものの姿を表現していたのではと感じられるまでの壮大な夢の象徴で。
またそうであっても、その幹から生え分かれる木々や枝の一本一本に目線を移してみれば、それはまるで彼女たちのこれからを暗示しているようにも感じられてしまうわけで、やはりそれこそがアイドルとして生き抜いて、光り輝くということでもあるのでしょう。

けれど、そうであってもその一つ一つが抜け落ちてしまってはその雄大な形を形成することなどは決してできやしない。みんな揃って。みんながいて。そうやって初めて繋がることの出来る希望の輪であるからこそ、彼女たちはあんなにも綺麗で力強く、多くのファンの夢に成り得る。故に、一人では出来ないことも、仲間がいればきっと出来るんだと信じていられる。確信に変わる。現実になる。
そして、そんな希望そのものを鮮明にして克明に表現していたものこそが、初代OPとして私たちに煌びやかな夢を見させてくれた 『READY!!』 そのものだったんですよね。あの頃の彼女たちにはまだ到底辿り着くことが出来なかった夢のような舞台に、今、この時に彼女たちはしっかりと立っている。歌って、踊って、たくさんの一生懸命と多くの人への愛情と感謝を振り撒いてくれている。
もう、その事実だけが全てを物語るんですよ。夢も希望も決して叶わないものはないんだって。仲間がいればどこまでだって走り抜けていけるんだって。
加えて、あのOPの数々のシーンとこのLIVEにおける多くのシーンが重なった瞬間に巻き起こる懐かしきフラッシュバック。雪歩が抱く優しさ故の弱さから始まり、伊織の憂鬱、やよいの困惑、あずささんの迷い、亜美の不満、真美の不安、美希の挫折、響の擦れ違い、真の落胆、律子の怯え、貴音の孤独、千早の闇、そして春香の絶望...。
多くの苦しみがあったし、たくさんの辛さがあった。でもその数だけ、優しさもあって、強さもあって。何よりその時々で得ることが出来た彼女たちの 『CHANGE!!!!』 がそこには確かにあって、だからこそそういった全ての “過程” が何よりも力強い根拠に成り得る。「頑張れ!」って、そう強く心の底から思えるんです。


故に、そんな私たちファンの想いや彼女たちが経験してきた全ての軌跡がこうして満面の笑みやたくさんの愛情として昇華された瞬間は何にも変え難い最高の幸せとしてそこに存在し、またも私たちに語りかけてきてくれる。
「頑張れ!」って。「負けないで!」って。それは彼女たちを長い間応援し続けてきたたくさんのファンに送るありったけの想いを込めた彼女たちのメッセージだったような気がするんです。
また、LIVEシーンにおける数々のアングルや、彼女たちが大樹の上から見据えていた多くの光。それはまるで、彼女たちを愛して止まない全ての人々を連想させる演出になっている上に、765プロに所属する全てのアイドルたちとの絆を如実に表現するものとしても描かれているんですよね。見守ってくれてありがとう。夢を見させてくれてありがとう、って...。
ただそれも、確かに考え過ぎだと言われてしまえばそうなのかも知れない希望的観測のようなものに過ぎないわけですし、それもただの妄想だと言われればそうなのかも知れない。それは否定できません。けれど、私自身はどうしたってそう思えてしまうし、何よりそう思えるに至る何もかもをこの作品は描いているんですよね。そしてそれらは、言ってしまえば多くの人の愛情そのものに違いないわけで、その可能性を否定することも誰にだって出来ることじゃない。
それに、そういった “信じること” や “夢をみること” の大切さを教えてくれたのは他でもなく彼女たちなわけで、だからこそ、やっぱり信じたいんです。この作品は多くの人の愛情によって完成された作品だったんだってことを。この作品は多くの人との絆で象られている作品なんだってことを。少なくとも私はそれを疑うことなんてしたくない。


ただそうは言っても、ここはまだまだ彼女たちにとってもゴールではなく通過点なわけで、765プロは相変わらず前を見据えながら果てのない夢に向かって走り続けてる。
またそれは、「彼女たちはアイドルの完成形なのかも知れない」 と称した社長の言葉をプロデューサーが否定し、「俺もみんなもまだまだこれからです」 としっかりとその胸を張って言ってみせたことが何よりの証拠でもあって、だからこそ彼女たちの “これから” にもまだまだ終わりはやってこないし、765プロの輝きは今後もより強い光を帯びながら我々の前に燦然と輝く希望そのものとして存在し続けてくれるのだと思います。
そして、そんな彼女たちを目標にして 「今度は私たちが!俺たちが!」 と新たに光り輝こうとする存在もここには確かにあって、それはもちろん876プロの子達であったり、ジュピターの存在であったりで、夢ってきっとそうやって受け継がれていくものだとも思うんですよね。
叶ってしまえばそれでお終いなのではなく、そうして太陽を目指していた存在が今度は誰かの太陽になって、またその誰かが今度は誰かを光り照らして道を示して...。それこそ、春香が千早をあの孤独な闇の中から救い出したことで、今度は千早が春香を助け出すに至ったというその相互扶助の成り立ちにおいてだって同じことが言えるはずで、ようは何かに影響され、何かに影響を与えるその循環そのものが “夢” の存在意義なんだとも言えるのかも知れない。

それは春香が子供の頃に見たそのアイドルの姿を夢として追いかけ続けた結果、今こうして同じようにその言葉を口にし、同じ舞台に立って誰かの希望として光り輝く存在に成り得ていることもまたその証拠。
夢を見て、成長し、夢を見せて、また成長する。故に、そう考えると今度は彼女たちに夢を見せられた私たちファンがそんな彼女たちの夢を受け継いで前に進むべきなのかな、、なんて思うと少し恥ずかしながらもその心は幸せに満たされ、「もっと頑張ろう・・」 っていう気力がどうしたって湧いてきてしまうというかね。。
むしろ、そこまでの感情の昂ぶりを感じさせてくれた上に、そういった夢をも見せてくれたからこそ、私はこの作品を目一杯大好きで居続けることが出来たのだと思うんです。

それは、彼女たちだけが夢を追いかけ、夢を叶える存在として描かれているのではなく、彼女たちもまた夢を与える存在として描かれ、最終的にはこの 『アイドルマスター』 という作品そのものがファンや視聴者に対しても夢を抱かせることの出来る希少な作品であったのだということ。
またそういった事実は今回のサブタイトルでもある “みんなと、いっしょに!” の言葉と、EDとして選曲された “いっしょ” の言葉にさえも込められているのではと思えるわけで、故に25話という位置付けで表現されたこの最高の最終回は、最大のファンサービス回でもあったのだと思えたりもするんです。
いつまでも、どこまでも...。私たちはずっと一緒だし、あなたたちともずっと一緒。決して離れはしないし、また会うその日までみんなの光で在り続けるんだよ、って。
そして何より、そういった想いの数々は最終的に極簡潔な言葉に姿を変えて、私たちを温かく元気付けながら送り出してくれていたわけで、つまりはその言葉こそがあの “またね!” の一言
でもあったのでしょう。

故にだからこそ、私は彼女たちとまたいつの日か再会出来ることを夢見つつ、これからも765プロとそこに関わる全ての人たちを応援し続けていきたいですし、そう思えるにまで至った全ての過程を決して忘れたくはないのです。
また、この2クールという長い期間で、たくさんの夢と素敵な時間を魅せてくれたことに対し感じられた多くの感謝も常にこの胸に抱きとめて、これからも精一杯に生きていこうと...。
大袈裟かも知れませんが、『アイドルマスター』 という存在はそれほどまでの想いと敬愛の情を私に感じさせてくれた本当に偉大な作品であり、故に彼女たちに対しては目一杯の 『ありがとう』 をこれからも伝え続けていきたいなと思いますし、悲しさは残さずに 『またね!』 と温かい気持ちでこの物語の一端の幕引きを見送ってあげたいなと、そう心の底から素直に思える素晴らしくも見事な最終回でした。
そして、彼女たちにとってもここからがスタートなわけですから、いつの日か一人一人がそれぞれの夢を叶え、トップアイドルとして光り輝くその時までは、互いの手を取りながら力を合わせ、懸命に走り続けていって欲しいなと切に願いたいもの。GO MY WAY!!の精神でいつまでも多くのファンの希望であり続けていてくれればなと思います。





というわけで、、
たくさんの素敵を本当にありがとうございました!!
アイドルマスターに出会えて本当に良かったです!
この作品から受け取った全ては一生涯忘れません!
本当に最高の作品でした!!!
THE IDOLM@STER 感想 お し ま い
また、当ブログの感想記事を読んで下さった皆様にも大きな感謝を。本当にありがとうございました。
もう、心の奥底から湧き上がってくるそんな気持ちが本当に幸せで、嬉しくて、楽しくて。アイドルマスターという作品に出会えたこの喜びも、彼女たちと出会えたことで感じ取れたこの温かく優しさに満ち満ちた感情も全てが愛しくて、大切で、この素敵な世界にはもはや感謝の気持ちしか感じられなくて。
ここが彼女たちのきらめくステージ。みんなと、いっしょに。誰一人だって欠けずに。泣きたいことも、笑い合えたことも、共に励まし合い喜んだことも、ここまでの軌跡を辿れば色々な “一緒” があったのだけれど、でもだからこそ辿り着けたこの愛情溢れるたった一つのステージはこんなにも輝いていて、美しい。何より “生きることの強さ” に溢れてる。
そして、そんな彼女たちの生き生きとした輝きが私にどれほどの夢を見させてくれたのか。こんなにも幸せを感じさせてくれた彼女たちの存在が自分の中でどれだけ大きな存在に成り得ているのか。
それを伝えずにこの作品を終えることなど決して出来はしないし、むしろこの作品を約半年間視聴してきた者としてそれは絶対に記しておきたい大切な想いでもあるのです。彼女たちに精一杯、目一杯の感謝と愛情を注ぐつもりで。ただただ、ありがとうって。

もちろん、今は燦然と輝いて見える彼女たちの姿も元を辿ればそれは小さな光でしかなくて、アイドルとしても人としてもまだまだ最初は未熟な存在でしかなかった。一話で彼女たちの姿を初めて目にして、夢を語るその姿勢を観て、無邪気に笑う子供らしさも垣間見て。
また 『夢は人それぞれ』 ということをその一話で提示してきたことで、もはや22話から24話のような流れになることは大よそ想像が出来ていたのだけれど、それでもそんな彼女たちの笑顔と絆さえあれば、どんな困難だってきっと乗り越えられるのだと信じることが出来た。
それこそ、そんな想いは時間を重ねる毎に日に日に増していく力強い想いでもあって、2話から21話の中で彼女たちが歩んできた道のりが何より心強い根拠に成りえていたし、それは何一つとして無駄な時間なんてものはなかったんだってことをも意味する、ものの見事な集大成として描かれていたんです。
またそれは、765プロという一つの形において、誰一人として必要じゃない存在はいやしないということをも意味していて “それはまるで家族のような存在なんだ” と我々視聴者に対しても切実に訴えかけてきてくれる。
故に、いつだって、どんな時だって、どんな場所だって...。『私はあなたを信じています』 という信頼と 『あなたに私を信じてほしい』 という愛情をどうしたってその瞬間、その場所で感じずにはいられないんです。

ただ、この作品の根底に根付く “人それぞれが抱く夢” というテーマ性を見ても分かるように、そんな信頼関係の中にも枝分かわれしている部分というのは確かにあって、そこにある志は決して一つには絞れはしない色とりどりの想いでもあった。
それは美希の 『美希もそれでいいんじゃないかな、って思う』 という一言にも凝縮されていたりして、それぞれが歩もうとしている道に同じものなんて何一つとしてありはしないし、そこに必要な熱量も気力も努力も全く違っていたりする。けれど、逆に言えばそういったそれぞれの想いというのは比べることの決して出来ないものでもあって、ようはその輝き一つ一つにそれぞれが抱くたくさんの良さが詰まっていたりするんです。
春香には春香の良さがあって、千早には千早の進むべき道があって...。それだって、春香自身はその胸中に抱く夢を 「みんなで楽しく、歌って踊って...」 と述べていたわけだけど、そんな想いだってこれからどういう風に変化していくのかは誰にも分からない。少なくとも彼女自身だって一人一人のステップアップや自律がいけないことだなんて風には決して思ってはいないし、それぞれがこれから歩み始める夢への道のりを一生懸命に支えて行きたいとも思っているはずなんですから。
ただそんな中でも、やっぱり彼女にとって765プロという “絆” は温かく大切な掛け替えのない存在で。やっぱり、この時間が一番楽しいと思えてしまうその気持ちだって必要不可欠な真心そのものだし、
むしろそうやってその背中をそっと支えてくれる存在こそがみんなの心の拠り所にもなっているはずなんです。

そしてそういった事実は24話において千早や美希が言ってみせた 「みんながいるから頑張れるんだ」 っていう一つの答えに帰結するわけで、むしろこの物語はそんな “たった一つの答え” を見つけるためだけに用意された回り道だったんじゃないかなっていう風にも強く思えたりするんです。
ここまでの25話の中で、一人一人の悩みを描き、一人一人の挫折も描き、また765プロとして生きるということの生き辛さもたくさん描いてきたのだけれど、そんな幾度となく訪れた逆境を乗り越えることが出来たのは他でもなくそこに誰かの存在があったからで、決して誰か一人のお陰なんかじゃなかった。
誰かが誰かを支えて。誰かが誰かを励まして。一人ではなく、みんなで一緒に。ここまで描かれてきた全ての物語って結局はそこに繋がっていくはずなんです。みんなが一つの方向を向いて走り続けるからこそ、辿り着けるステージがそこにはあるんだよ、と。
むしろそれ以外の答えってこの作品には必要ないのではとまで思えるほどに、そういった “みんなで一つ” の空気感って凄く楽しくて、素敵で、何よりも “そう思わずにはいられない説得力” を携えている。


だからようは、まだまだみんな成長段階であって、言ってしまえばそれも小さな種に過ぎないのだけれど、多くの支えや多くの声援があれば彼女たちはきっと何処までだって進んでいけるのだと思います。
想い想いの小さな夢も、色とりどりの勇気や愛情も元を辿れば全ては同じ温かな空間に行き着いて、だからこそ、そこから芽生える一本の幹はあんなにも雄大で自信に満ち溢れている。それはまるで、この作品に根付く一つの主軸のように、彼女たちの想いも、多くのファンや視聴者の想いもその全てを抱きとめて一つの方向に伸び続ける765プロそのものの姿を表現していたのではと感じられるまでの壮大な夢の象徴で。
またそうであっても、その幹から生え分かれる木々や枝の一本一本に目線を移してみれば、それはまるで彼女たちのこれからを暗示しているようにも感じられてしまうわけで、やはりそれこそがアイドルとして生き抜いて、光り輝くということでもあるのでしょう。

けれど、そうであってもその一つ一つが抜け落ちてしまってはその雄大な形を形成することなどは決してできやしない。みんな揃って。みんながいて。そうやって初めて繋がることの出来る希望の輪であるからこそ、彼女たちはあんなにも綺麗で力強く、多くのファンの夢に成り得る。故に、一人では出来ないことも、仲間がいればきっと出来るんだと信じていられる。確信に変わる。現実になる。
そして、そんな希望そのものを鮮明にして克明に表現していたものこそが、初代OPとして私たちに煌びやかな夢を見させてくれた 『READY!!』 そのものだったんですよね。あの頃の彼女たちにはまだ到底辿り着くことが出来なかった夢のような舞台に、今、この時に彼女たちはしっかりと立っている。歌って、踊って、たくさんの一生懸命と多くの人への愛情と感謝を振り撒いてくれている。
もう、その事実だけが全てを物語るんですよ。夢も希望も決して叶わないものはないんだって。仲間がいればどこまでだって走り抜けていけるんだって。
加えて、あのOPの数々のシーンとこのLIVEにおける多くのシーンが重なった瞬間に巻き起こる懐かしきフラッシュバック。雪歩が抱く優しさ故の弱さから始まり、伊織の憂鬱、やよいの困惑、あずささんの迷い、亜美の不満、真美の不安、美希の挫折、響の擦れ違い、真の落胆、律子の怯え、貴音の孤独、千早の闇、そして春香の絶望...。
多くの苦しみがあったし、たくさんの辛さがあった。でもその数だけ、優しさもあって、強さもあって。何よりその時々で得ることが出来た彼女たちの 『CHANGE!!!!』 がそこには確かにあって、だからこそそういった全ての “過程” が何よりも力強い根拠に成り得る。「頑張れ!」って、そう強く心の底から思えるんです。


故に、そんな私たちファンの想いや彼女たちが経験してきた全ての軌跡がこうして満面の笑みやたくさんの愛情として昇華された瞬間は何にも変え難い最高の幸せとしてそこに存在し、またも私たちに語りかけてきてくれる。
「頑張れ!」って。「負けないで!」って。それは彼女たちを長い間応援し続けてきたたくさんのファンに送るありったけの想いを込めた彼女たちのメッセージだったような気がするんです。
また、LIVEシーンにおける数々のアングルや、彼女たちが大樹の上から見据えていた多くの光。それはまるで、彼女たちを愛して止まない全ての人々を連想させる演出になっている上に、765プロに所属する全てのアイドルたちとの絆を如実に表現するものとしても描かれているんですよね。見守ってくれてありがとう。夢を見させてくれてありがとう、って...。
ただそれも、確かに考え過ぎだと言われてしまえばそうなのかも知れない希望的観測のようなものに過ぎないわけですし、それもただの妄想だと言われればそうなのかも知れない。それは否定できません。けれど、私自身はどうしたってそう思えてしまうし、何よりそう思えるに至る何もかもをこの作品は描いているんですよね。そしてそれらは、言ってしまえば多くの人の愛情そのものに違いないわけで、その可能性を否定することも誰にだって出来ることじゃない。
それに、そういった “信じること” や “夢をみること” の大切さを教えてくれたのは他でもなく彼女たちなわけで、だからこそ、やっぱり信じたいんです。この作品は多くの人の愛情によって完成された作品だったんだってことを。この作品は多くの人との絆で象られている作品なんだってことを。少なくとも私はそれを疑うことなんてしたくない。


ただそうは言っても、ここはまだまだ彼女たちにとってもゴールではなく通過点なわけで、765プロは相変わらず前を見据えながら果てのない夢に向かって走り続けてる。
またそれは、「彼女たちはアイドルの完成形なのかも知れない」 と称した社長の言葉をプロデューサーが否定し、「俺もみんなもまだまだこれからです」 としっかりとその胸を張って言ってみせたことが何よりの証拠でもあって、だからこそ彼女たちの “これから” にもまだまだ終わりはやってこないし、765プロの輝きは今後もより強い光を帯びながら我々の前に燦然と輝く希望そのものとして存在し続けてくれるのだと思います。
そして、そんな彼女たちを目標にして 「今度は私たちが!俺たちが!」 と新たに光り輝こうとする存在もここには確かにあって、それはもちろん876プロの子達であったり、ジュピターの存在であったりで、夢ってきっとそうやって受け継がれていくものだとも思うんですよね。
叶ってしまえばそれでお終いなのではなく、そうして太陽を目指していた存在が今度は誰かの太陽になって、またその誰かが今度は誰かを光り照らして道を示して...。それこそ、春香が千早をあの孤独な闇の中から救い出したことで、今度は千早が春香を助け出すに至ったというその相互扶助の成り立ちにおいてだって同じことが言えるはずで、ようは何かに影響され、何かに影響を与えるその循環そのものが “夢” の存在意義なんだとも言えるのかも知れない。

それは春香が子供の頃に見たそのアイドルの姿を夢として追いかけ続けた結果、今こうして同じようにその言葉を口にし、同じ舞台に立って誰かの希望として光り輝く存在に成り得ていることもまたその証拠。
夢を見て、成長し、夢を見せて、また成長する。故に、そう考えると今度は彼女たちに夢を見せられた私たちファンがそんな彼女たちの夢を受け継いで前に進むべきなのかな、、なんて思うと少し恥ずかしながらもその心は幸せに満たされ、「もっと頑張ろう・・」 っていう気力がどうしたって湧いてきてしまうというかね。。
むしろ、そこまでの感情の昂ぶりを感じさせてくれた上に、そういった夢をも見せてくれたからこそ、私はこの作品を目一杯大好きで居続けることが出来たのだと思うんです。

それは、彼女たちだけが夢を追いかけ、夢を叶える存在として描かれているのではなく、彼女たちもまた夢を与える存在として描かれ、最終的にはこの 『アイドルマスター』 という作品そのものがファンや視聴者に対しても夢を抱かせることの出来る希少な作品であったのだということ。
またそういった事実は今回のサブタイトルでもある “みんなと、いっしょに!” の言葉と、EDとして選曲された “いっしょ” の言葉にさえも込められているのではと思えるわけで、故に25話という位置付けで表現されたこの最高の最終回は、最大のファンサービス回でもあったのだと思えたりもするんです。
いつまでも、どこまでも...。私たちはずっと一緒だし、あなたたちともずっと一緒。決して離れはしないし、また会うその日までみんなの光で在り続けるんだよ、って。
そして何より、そういった想いの数々は最終的に極簡潔な言葉に姿を変えて、私たちを温かく元気付けながら送り出してくれていたわけで、つまりはその言葉こそがあの “またね!” の一言
でもあったのでしょう。

故にだからこそ、私は彼女たちとまたいつの日か再会出来ることを夢見つつ、これからも765プロとそこに関わる全ての人たちを応援し続けていきたいですし、そう思えるにまで至った全ての過程を決して忘れたくはないのです。
また、この2クールという長い期間で、たくさんの夢と素敵な時間を魅せてくれたことに対し感じられた多くの感謝も常にこの胸に抱きとめて、これからも精一杯に生きていこうと...。
大袈裟かも知れませんが、『アイドルマスター』 という存在はそれほどまでの想いと敬愛の情を私に感じさせてくれた本当に偉大な作品であり、故に彼女たちに対しては目一杯の 『ありがとう』 をこれからも伝え続けていきたいなと思いますし、悲しさは残さずに 『またね!』 と温かい気持ちでこの物語の一端の幕引きを見送ってあげたいなと、そう心の底から素直に思える素晴らしくも見事な最終回でした。
そして、彼女たちにとってもここからがスタートなわけですから、いつの日か一人一人がそれぞれの夢を叶え、トップアイドルとして光り輝くその時までは、互いの手を取りながら力を合わせ、懸命に走り続けていって欲しいなと切に願いたいもの。GO MY WAY!!の精神でいつまでも多くのファンの希望であり続けていてくれればなと思います。





というわけで、、
たくさんの素敵を本当にありがとうございました!!
アイドルマスターに出会えて本当に良かったです!
この作品から受け取った全ては一生涯忘れません!
本当に最高の作品でした!!!
THE IDOLM@STER 感想 お し ま い
また、当ブログの感想記事を読んで下さった皆様にも大きな感謝を。本当にありがとうございました。
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Comment
No title
お疲れ様でした。最後までずっと感想を楽しみに読まさせて頂きました。
アイマスはアイドルたちと共に過ごしたリアルな体験が、そのまま人生の一部となって根付いていく感覚があるんですよね。
だから印象的な曲や作画ではなく(もちろんそれらも文句なく素晴らしかったのですが)、彼女たちがそこに在ること、彼女たちらしく輝いていることそのものが深い感動に繋がると思うんです。
実は、アイドルマスターのライブでは春香役の中村繪里子さんがよく「これからも私たちと一緒にいてください!」という台詞で締めています。
共に過ごすこと、それが一番大事なことなんだとおそらく分かっているのでしょう。
私も、ずっと彼女たちと共に、彼女たちの活躍を見守っていきたいと思います。
それでは、また。長文失礼しました。
アイマスはアイドルたちと共に過ごしたリアルな体験が、そのまま人生の一部となって根付いていく感覚があるんですよね。
だから印象的な曲や作画ではなく(もちろんそれらも文句なく素晴らしかったのですが)、彼女たちがそこに在ること、彼女たちらしく輝いていることそのものが深い感動に繋がると思うんです。
実は、アイドルマスターのライブでは春香役の中村繪里子さんがよく「これからも私たちと一緒にいてください!」という台詞で締めています。
共に過ごすこと、それが一番大事なことなんだとおそらく分かっているのでしょう。
私も、ずっと彼女たちと共に、彼女たちの活躍を見守っていきたいと思います。
それでは、また。長文失礼しました。
>MA108Pさん
こんばんは。長い間お付き合い頂きありがとうございました。
こうして記事を読んで頂けるのはとても嬉しいことですし、有難く思います。
>アイマスはアイドルたちと共に過ごしたリアルな体験が、そのまま人生の一部となって根付いていく感覚があるんですよね
いや、本当にその通りだなと思います。こうして2クールという長い時間を彼女たちと共に過ごしてみるとよりそのことを実感できるといいますか、彼女たちが魅せてくれた何もかもが本当に素敵で美しくて感動的で。また、やがては自分自身にも還元される感覚が半端ではないので、もう何度だって観て良かったなって思えますし、何よりそんな感覚が堪らなく心地良いんですよね。
彼女たちの辿ってきた軌跡が視聴者の糧にもなるこの関係性って、本当に素晴らしいと思いますよ。
>実は、アイドルマスターのライブでは春香役の中村繪里子さんがよく「これからも私たちと一緒にいてください!」という台詞で締めています。共に過ごすこと、それが一番大事なことなんだとおそらく分かっているのでしょう。
そういった一体感は本当にアイマスの強みだと思いますし、関係者とファンの間でもそういう想いが長い月日を掛けて培われてきたというのはとても素敵なことですね。
むしろそういった想いは最終回でも鮮明に描かれていたことだと思いますし、だからこそこんなにもこの作品は温かさと優しさに満ちているのでしょう。
アニメはこれで終わってしまいますけど、私もまだまだ765プロを応援していきたいと思いますので、これからも共に彼女たちの夢を追いかけるその姿を見守っていければなと思います。
そして、またいつか会える日を楽しみにして待ちたいものですね。
こうして記事を読んで頂けるのはとても嬉しいことですし、有難く思います。
>アイマスはアイドルたちと共に過ごしたリアルな体験が、そのまま人生の一部となって根付いていく感覚があるんですよね
いや、本当にその通りだなと思います。こうして2クールという長い時間を彼女たちと共に過ごしてみるとよりそのことを実感できるといいますか、彼女たちが魅せてくれた何もかもが本当に素敵で美しくて感動的で。また、やがては自分自身にも還元される感覚が半端ではないので、もう何度だって観て良かったなって思えますし、何よりそんな感覚が堪らなく心地良いんですよね。
彼女たちの辿ってきた軌跡が視聴者の糧にもなるこの関係性って、本当に素晴らしいと思いますよ。
>実は、アイドルマスターのライブでは春香役の中村繪里子さんがよく「これからも私たちと一緒にいてください!」という台詞で締めています。共に過ごすこと、それが一番大事なことなんだとおそらく分かっているのでしょう。
そういった一体感は本当にアイマスの強みだと思いますし、関係者とファンの間でもそういう想いが長い月日を掛けて培われてきたというのはとても素敵なことですね。
むしろそういった想いは最終回でも鮮明に描かれていたことだと思いますし、だからこそこんなにもこの作品は温かさと優しさに満ちているのでしょう。
アニメはこれで終わってしまいますけど、私もまだまだ765プロを応援していきたいと思いますので、これからも共に彼女たちの夢を追いかけるその姿を見守っていければなと思います。
そして、またいつか会える日を楽しみにして待ちたいものですね。
Trackback
終わらないアンコール【アニメ アイドルマスター #25】
アイドルマスター 9(完全生産限定版) [Blu-ray](2012/06/28)中村繪里子、長谷川明子 他商品詳細を見る
アニメ アイドルマスター 最終回(第25話)
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今年 間違...
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アイドルマスター「第二十五話 みんなと、いっしょに!」に関するブログのエントリページです。
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2011年7月7日、七夕の日に始まったアニメ版「アイドルマスター」は、以降半年に渡って様々な物語を紡いできたわけだが、そんなアニマスの物語もとりあえずの終幕を迎える時がついにやってきた。 半年間も我々視聴者を楽しませてくれた作品と別れることになるという事実…
◎アイドルマスター第25話「みんなと、いっ...
コトリがメガネの見舞いにいく。メガネ:オトナシさん、ちょっとお願いしたいことがあるんです。これは間違いなく吐精処置のお願いだな。アミがヒビキをからかう。ハルカがミキにア...
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