たまゆら~hitotose~
たまゆら~hitotose~ #04 『潮待ち島に聞こえる音、なので』 感想

ふわふわゆらゆら。今はまだそれでいい。これから歩み続ける中で
きっと目指すべき場所は見つかっていくはずだから。
子供の頃に描いた夢っていつまでも心の中に残っていたりするものですよね。
「あーそういえばあの頃はそんなことも考えていたなぁ...」 なんて風に少し懐かしんでみたり、
ちょっと感傷に浸ってみたり。誰しもが一度は抱いたことのあるあの頃の夢。
そして、その夢をちゃんと叶えてしまう人もいれば、途中で少し道筋を変えて違う場所を目指したり
あるいは全く違う方向性のものに興味を抱いて、そこに向かい全速力で駆けていく人もいたりして。
でも、そんな人それぞれの道筋があるからこそ人って面白いし、人生って楽しい。
ゴールなんて最初から決まってないし、むしろそんなものはあるのかさえも分からないのだけれど、
それぞれが一生懸命に節目節目で進むべき道を選択しつつ、また前に少し進んで行くそんな素敵。

もちろん、彼女たちだって常に前進しているわけじゃないし、それだって少し後ろを振り返ったり、
後退りしてちょっと身構えてみたりと、決して順風満帆な道を歩んでるわけじゃないんですよね。
でも、そういった一つ一つの経験は確実に前に進むための糧にはなっているし、迷いや
悲しみや不安といった全ての感情も彼女たちの成長の一部分であることには違いない。
またこのことは、OVAの 『水色の小さな切符、なので』 でも描かれていて、その感想においても
私自身が以前書いたことでもあるんですけど、その中から一つ拝借させてもらえば...
というこの一文。今回の話とその話とでは内容は違うわけですけど、この話を観終えた時にどうしてもそのテーマ性って同じだったんじゃないかなぁと思えてしまったんですよね。

そして、その証拠に麻音はいつだって動くことは辞めてはいなかったし、色々なことに対し誠実に、
一生懸命になって頑張ってきた。
彼女の人生の中でいくつもその夢が変わっていったのだとしても、その一瞬一瞬は本当に真剣で。
それは旅館の仕事はもちろんのこと、マジシャンや口笛士になるっていう夢に対しても同じことで、
そういう幾つもの夢を重ねていくことが、きっといつか本当に向かうべき場所に辿り着くための
大事な支えと目印になっていくのだと思います。
また、それは楓にしたって他のみんなにしたって同じことが言えるわけですよね。
今はまだ、未来の自分が何を望んで何をしているのかなんて全く分からないわけだけれど、
“今、この瞬間” はこうして何かに対し一生懸命になれているということの重要性。
故に、その頑張りが無駄になるなんてことは決して思わないし、むしろ思いたくもないわけで、だからこそ彼女たちの未来にはあんなにも素敵でいて綺麗なものが待っているんだろうなぁと感じられてしまえるのでしょうね。
それは言い換えれば、彼女たちの幸せを願う気持ちであり、彼女たちの幸せが視聴者の幸せにもなり得るという一つの共感覚性でもあって、そんな気持ちを抱かせてくれるこの作品が私は本当に大好きです。観ていてとても幸せな充実した気持ちになれますね。

それと、今回は父と娘、ないしは父と子という関係性についても少し描かれていたわけなんですが、
これは今まで楓を中心とした一瞬の希望的観測として描かれていたわけなんですよね。
今はいないお父さんだけど、きっとこういう気持ちだったのかも知れないなとかそんな楓の想い、願いとして描かれてきたし、または昔のお父さんの面影や、一緒に過ごした時間の思い出を辿る形でその立場を描いてきた。
まぁだから言ってしまえば、今まで描かれてきた父親としての想いって不透明な部分も少なからずあったわけなんですよね。それはもう今は居ない人の想いなのだから当然のこと。
でも今回、こうして麻音の父親という立場を描くことで、今まで描かれてきた父親の想いに対しても現実感を持たせてきた辺りは凄く良い比較対象と類似対象になっていて、とても良い構成だったなぁと思えました。
そして、ラストはそんな楓の立場をも察することができる彼女の独白で締め。
この見事なまでの雰囲気作りと構成、そして演出にはもう涙と感嘆の声しか出やしないですね・・・笑
とにもかくにも本当に毎回毎回が素晴らしい作品。次回も凄く楽しみです。
次回 「ちひろちゃんがきてくれたよ!なので」
「あーそういえばあの頃はそんなことも考えていたなぁ...」 なんて風に少し懐かしんでみたり、
ちょっと感傷に浸ってみたり。誰しもが一度は抱いたことのあるあの頃の夢。
そして、その夢をちゃんと叶えてしまう人もいれば、途中で少し道筋を変えて違う場所を目指したり
あるいは全く違う方向性のものに興味を抱いて、そこに向かい全速力で駆けていく人もいたりして。
でも、そんな人それぞれの道筋があるからこそ人って面白いし、人生って楽しい。
ゴールなんて最初から決まってないし、むしろそんなものはあるのかさえも分からないのだけれど、
それぞれが一生懸命に節目節目で進むべき道を選択しつつ、また前に少し進んで行くそんな素敵。

もちろん、彼女たちだって常に前進しているわけじゃないし、それだって少し後ろを振り返ったり、
後退りしてちょっと身構えてみたりと、決して順風満帆な道を歩んでるわけじゃないんですよね。
でも、そういった一つ一つの経験は確実に前に進むための糧にはなっているし、迷いや
悲しみや不安といった全ての感情も彼女たちの成長の一部分であることには違いない。
またこのことは、OVAの 『水色の小さな切符、なので』 でも描かれていて、その感想においても
私自身が以前書いたことでもあるんですけど、その中から一つ拝借させてもらえば...
風車も風という後押しがなければ廻ることはできません。それと同じで、迷いながらもくるくると回って動けていられるのは彼女たち自身が夢に向かう力を持っているから。ハッキリとしていなくても… ぼんやりとしていても。立ち止まらずに動いているから回っていられる。いつか来る将来のために。動くことを止めないというのが大事なんだと思います。
というこの一文。今回の話とその話とでは内容は違うわけですけど、この話を観終えた時にどうしてもそのテーマ性って同じだったんじゃないかなぁと思えてしまったんですよね。

そして、その証拠に麻音はいつだって動くことは辞めてはいなかったし、色々なことに対し誠実に、
一生懸命になって頑張ってきた。
彼女の人生の中でいくつもその夢が変わっていったのだとしても、その一瞬一瞬は本当に真剣で。
それは旅館の仕事はもちろんのこと、マジシャンや口笛士になるっていう夢に対しても同じことで、
そういう幾つもの夢を重ねていくことが、きっといつか本当に向かうべき場所に辿り着くための
大事な支えと目印になっていくのだと思います。
また、それは楓にしたって他のみんなにしたって同じことが言えるわけですよね。
今はまだ、未来の自分が何を望んで何をしているのかなんて全く分からないわけだけれど、
“今、この瞬間” はこうして何かに対し一生懸命になれているということの重要性。
故に、その頑張りが無駄になるなんてことは決して思わないし、むしろ思いたくもないわけで、だからこそ彼女たちの未来にはあんなにも素敵でいて綺麗なものが待っているんだろうなぁと感じられてしまえるのでしょうね。
それは言い換えれば、彼女たちの幸せを願う気持ちであり、彼女たちの幸せが視聴者の幸せにもなり得るという一つの共感覚性でもあって、そんな気持ちを抱かせてくれるこの作品が私は本当に大好きです。観ていてとても幸せな充実した気持ちになれますね。

それと、今回は父と娘、ないしは父と子という関係性についても少し描かれていたわけなんですが、
これは今まで楓を中心とした一瞬の希望的観測として描かれていたわけなんですよね。
今はいないお父さんだけど、きっとこういう気持ちだったのかも知れないなとかそんな楓の想い、願いとして描かれてきたし、または昔のお父さんの面影や、一緒に過ごした時間の思い出を辿る形でその立場を描いてきた。
まぁだから言ってしまえば、今まで描かれてきた父親としての想いって不透明な部分も少なからずあったわけなんですよね。それはもう今は居ない人の想いなのだから当然のこと。
でも今回、こうして麻音の父親という立場を描くことで、今まで描かれてきた父親の想いに対しても現実感を持たせてきた辺りは凄く良い比較対象と類似対象になっていて、とても良い構成だったなぁと思えました。
そして、ラストはそんな楓の立場をも察することができる彼女の独白で締め。
この見事なまでの雰囲気作りと構成、そして演出にはもう涙と感嘆の声しか出やしないですね・・・笑
とにもかくにも本当に毎回毎回が素晴らしい作品。次回も凄く楽しみです。
次回 「ちひろちゃんがきてくれたよ!なので」
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