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アニメ 感想 -視聴中-

Fate/zero #06 『謀略の夜』 感想

 Fate6話 シーン1


人知を尽くして天命を待たず、あらゆる可能性を模索する必要性。
終わらぬ謀略と激化する戦い。その先に立つ者とは―



小休止的考察回。

と、思いきや全然そんなことはなかったぜということで、今回もこの物語は大きな動きを見せた上に、
その過程に至るまでの話の持って行き方、流れといった緩急の付け方はまさに見事の一言でした。

もちろん、伏線の張り方や多くの解説シーンを観れば十分すぎるほどの考察回ではあるんですけど、
でもそれだけじゃ終わらないってところがやっぱりこの作品の凄いところでもあり、魅力でもあり...
まぁ一言で言ってしまえばさすがのクオリティだなぁと。

毎回毎回同じことを書いているような気もしますけど、やっぱり毎週視聴し終わった後に必ず
そういった感想が浮かんできちゃうんですから、それもしょうがないことなのだと思います。


Fate6話 シーン2Fate6話 シーン3


で、そんな話の中で明らかになったことの一つとして上げられるのがまずキャスターに関しての事で、
青髭と名乗る彼が執着していたセイバーについては実はジャンヌダルクの見間違いだったという・・。

というのも、この 『青髭』 っていうのはグリム童話で描かれた一種の殺人鬼のことなんですが、
その元となった人物こそがジル・ド・レイって説があるんですよね。それは彼も名乗っていた通り。

そして、そのジルという人物は史実だとジャンヌダルクと共に百年戦争の最中を生きた人でも在り、
つまりはそれがこの作品内においてもリンクしつつ、組み込まれているというわけです。

さらには、wikiで少し調べると出てくるわけですが、彼が併せ持つ残虐性とか非道さというのも
そういった史実が元になっているようで、その辺りの関係性が生かされているというのもまた、
この作品における強みでもありますよね。

それこそ、各々の宝具や他の英霊たちに関しても、そういった一つ一つのエピソードが物語に大きく関係しているようですし、そこから絞り出せる関係性や展開というのもあったりするわけ
ですから。


まぁ個人的にはアニメとしてまず楽しみたいという気持ちが強いので、その点に関しては深追いせず、
ちょっと興味が出たら少しずつ解明していきたいなぁ程度で考えているわけですけど、
そういった色々な側面から考察できるというのは作品として本当に素晴らしいことだと思います。

ただ、この件に関しては完全にキャスターの見間違いということなので、それがどういう展開に結びついていくのかというのはまだまだ不透明で見通せないことが多い状況ですかね。
ただセイバーも 「“ああいう輩” は嫌いだ」 と言っていましたし、その辺も何処かで史実と結びついているのならもしかすると先の展開が読めたりもするのかも知れません。


 Fate6話 シーン4


一方で、ケイネスとランサー組に関しては前回の戦闘中におけるやり取りの続きをしていたわけですが、それも前回の感想で書いたとおり、ケイネスの言い分というのも分かるんですよね。
セイバーの首を獲るということで考えれば絶好の機会であったわけですから、それも当然の選択。

加えて、現界時の契約内容に関しても諸々の事情があるようで、それだって重要視すべき事柄だし、
それ故にああやって誰かしらマスターを誘き寄せ、待ち伏せしていたのかも知れないわけですから。
(ようは早くに戦いを仕掛けるに至る理由が彼らにはあった。)

でも、その辺りに関してはどうやら他の理由もあったようで、これはやはり “色恋沙汰” ということで
考えてしまっていいのでしょうかね・・苦笑
ケイネスとランサー、そしてあの女性の間に生まれてしまった予想外の三角関係...。


Fate6話 シーン5Fate6話 シーン6


というのも、どうやらケイネスのあのフィアンセ?はランサーの涙ぼくろの魔術に惑わされているようで、それがどうもケイネスにとっては予想外というか、気に喰わないが故に嫉妬心を燃やしている。

いや、もちろんそのためだけに何か行動を起こそうとかそういうことを彼が考えるとは思いませんけど、
でもそういうちょっとした無駄な感情(と言ってしまっていいのかは分かりませんが・・)が
良い結果をもたらすとはやはり考え難いんですよね。それこそ衛宮が1話でも述べていたように
マスターとサーヴァント間における情けなんていうものは命取りにも成りかねないわけですから。

それに、その両者における意思疎通や信頼感というものは何より大事なものなのだと思いますし、むしろなくてはならない絶対的なものであるとさえ思いますけど、少なくともケイネスとランサーの間に生じてしまっているこの感情のわだかまりは明らかに不必要で、あってはならない一つの不快感。抱くだけ損なものでもあると思うんですよね。

まぁそうハッキリと割り切れないケイネスの気持ちも分かりますし、そんな簡単なことではないのでしょうけど、でもそのことに執着し過ぎてランサーとの関係を悪化させ方向性を失えば、それこそ彼らを待ち受けるものってきっと悲惨なものでしかない。


 Fate6話 シーン7


むしろ、その点で言えば、今回の出来事(襲撃)がまさにそのことを証明していたりもしますよね。

自らが狙われている状況下なのにも関わらず英霊を一人行かせ、自分を無防備に曝け出す。
それだって自身の魔術防御による自信が相当にあったのでしょうけど、
これは単なる魔導師との魔術対決ではないわけで、生死を賭けた聖杯戦争。

ライダーだって、セイバーだって自身の守るべき者を決してその身から離そうとはしていないわけで、
慢心などは決して許されない正真正銘の戦争なわけですから。
そして、そこはやはり信頼関係の差というのも如実に出てきてしまう舞台なのだと思いますし、
故に、ケイネスにとってはそういった点が今後の課題にもなっていくのでしょう。


また、そういった慢心に漬け込んだ衛宮の先手の動きに関しては痺れるものがありましたね。

人知を尽くして天命を待っているだけでは聖杯は手に入らない。今回のこの襲撃は、やれることがあるのなら何を犠牲にしてでもやらなければいけないんだということを彼が理解していることの表れでもあるのかなと思います。

そして、それは彼の経験がそう物語っているのか、もしくは、そういう教訓を植えつけるに至る出来事があったのかどうか。その辺りに関しては綺礼の言うとおり、俄然、興味が湧く部分でもありますし、今後語られるであろう衛宮についての過去を楽しみにして待ちたいなと思います。

ただ、泣き叫ぶ子供を寂し気に見つめるあの表情を見ると、やはりイリヤを中心としたところで
大きな話の流れが巻き起こっているのかなというのは考えたりしましたね。
そしてそれは彼がただの非道な人間ではないということも暗示させていたカットであった気がしますし、
まぁそういう諸々を考慮していくと何とも悲しい話と展開が待ち受けていそうでちょっと怖いですね・・汗


Fate6話 シーン8Fate6話 シーン9


そして、あとは先程も述べたように綺礼が衛宮を付け狙うその理由と、そこに漬け込もうとする
アーチャーの思惑というのが、どう今後の展開に影響するのかといった点ですかね。

それこそ、アーチャーは遠坂に関しては全く興味を持っていないようですし、信頼関係といった点では
まさに最悪。なのにも関わらず、綺礼には興味深々なんですから何やら悪い予感しかしない上に、
今回のサブタイトルの 『謀略の夜』 というのも、まさにこのことを一番に指し示しているのではとまで
思えるほどにかなり怪しげな雰囲気を感じます。

まぁ物語的には衛宮と綺礼の関係性と係わり合いが一番大きなポイントではあると思いますし、
とにもかくにも彼らの今後の動向には注目していきたいですね。


また、他にも今回のランサーの件でアイリがホムンクルスであることが確定したようなものですし、
舞弥を助けた人物が誰なのかということなど、気になるポイントが目白押しですから、
色々と気を張り巡らせながらこれからも視聴していければなと思います。来週も楽しみです。




次回  「魔境の森



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