fc2ブログ

アニメの感想やその他諸々について色々と書き綴るブログ。

  »   アニメ 感想 -視聴中-  »  Fate/zero #02 『偽りの戦端』 感想

アニメ 感想 -視聴中-

Fate/zero #02 『偽りの戦端』 感想

 Fate2話 シーン1


それぞれの思惑と正義を胸に徐々に交わり出す戦士の刃。
生死を賭け始まる聖杯戦争、その序章―




いやぁ、盛り上がりの前の極限までの溜めというか、破裂寸前のドキドキ感満載のこの雰囲気は
もう観ているだけで興奮が収まらなくて、最高に面白い上にこのスリル感は堪らないですね。

今回は数人の聖杯戦争に向けての序章が描かれていたわけでなんですけど、
そこではそれぞれの真意が垣間見れたりもして、一人一人から意志を感じ取ることができましたし、
やはりそこにはドラマ性がしっかりとあるものだから観ていて凄く考えさせられる。

「この人は何でそういう考えに至ったんだろう?」的な、単純でいて現段階では答えも出ないような
とりとめのない一つの疑問。それも、それぞれの行動とか表情が色々なものを物語ってくるからこそ、
知りたいと思えるほどにこの世界観へと入り込めてしまうわけで、
やはりそういった場面場面でのクオリティの高さというのは本当に凄いなとつい感嘆してしまいます。


Fate2話 シーン2Fate2話 シーン3


ただ、そんな中でその真意とか心情といった部分が一番読み取りやすかったのがウェイバーでした。
彼は思った通りやはり聖杯(正確には“願い”)には興味がなくて、ただただ自分の力を認めさせようと
その一心で聖杯戦争に参加している。

家柄で馬鹿にされ、肩身の狭い思いをするのはもうたくさんだと思っているのかも知れませんし、
まぁその辺りは詳しく分からないわけですけど、でもとにかく彼は自己顕示欲が相当に強い。
だからこそ、サーヴァントに舐められるのも気に喰わないし、とにかく自分という存在を認めさせたい。
それだってある意味願いと言えば願いなわけですし、まぁそれが悪いことだとは思いません。

けど、その動機って “不純” なのでは?と聞かれれば、確かにそれは不純なのかも知れないわけで、
ようは命を賭ける覚悟が彼にあるのかと聞かれればそれって凄く曖昧な気がするんですよね。

だって彼って自分を認めてもらう “だけ” のために命を捨ててもいいと思っているという表情を
全く見せて来ないですし、その行動とか仕草を見てるとただ浮ついているだけの中学生のような
子供にも見えてしまうわけで、これからあの面子と戦うには余りにも何もかもが足りない気がしてくる。

多分、今のままの状態で誰かに遭遇してしまったりしたら真っ先に命を落としかねないような
そんな人物像として彼は描かれているような気がします。つまり、未熟者としてわざと描かれている。


でも、だからこそ、彼のサーヴァントがああいう性格で強気なライダーだったというその結果は
逆に彼の成長という面において期待できるいい組み合わせだった
のではないかなと思います。

王というものの権力とその威厳のあり方、またそれにおける覚悟を熟知しているであろうライダー。
そんな彼との共同戦線により、これからウェイバーがどう変わっていくのかというのは、
結構一つの楽しみとしては大きかったりもしますね。何より彼自身まだまだ子供なわけですから。


Fate2話 シーン4Fate2話 シーン5


ただ、そういった面ではキャスターとあの殺人鬼のタッグというのもある意味、同じなのかも知れない。
だって彼って人を殺すことを趣味としか証していないわけで、これから始まる命を賭した戦いに関して
あまりにも無頓着で無知で、危機感がなさ過ぎる。

もちろん、自分なんかいつ死んだっていいんだという覚悟でああいう行動に及んでいるのならまだしも、むしろ彼って自分の命に危機が訪れれば、正直命乞いをしそうなそんな弱さも孕んでいる気がするんです。

まぁそんな印象はただの勘違いで、普通に自分の命の危機にもスリルを感じて楽しむような
正真正銘の狂人である可能性は十二分にありますが、まぁそれでもどことなく臭ってくる
悪い言い方をすれば、“ある種の噛ませ犬臭” みたいなものはちょっと個人的に気になる感じです。

まぁあんなことを平気でするということを強烈なまでにこの初登場の場面で描いてきたことを考えれば
その末路というのもなんとなくは予想出来てしまうのですけどね。
けれどもしそういう考えこそがFate/zeroを甘く見ている証拠なんだよ、何ていう展開になったりしたら
もうちょっと鬱展開過ぎて目も当てられなくなりそうですが、その辺はなるようになるということでね。。

とにもかくにも、虚淵さん原作ということは心の片隅にしっかりと留めておきますが
個人的にはこのコンビには嫌悪感しか抱けないので、セイバーに叩きのめして欲しい次第です(笑)

ただ、聖杯に選ばれし者は七人というこの設定を考えれば、こういった色々なものが振り切れてしまっているキャラというのは必要・・・というか、居た方が面白くなるのは確かでしょうね。
それぞれの戦う意味のベクトルが違えば違うほど、物語的には確実に面白みが増していくと思います。


Fate2話 シーン6


で、その一方でセイバーと衛宮のコンビにおいては今のところ何とも言えない感じですね。

両者とも、特に互いを嫌っているわけでもないし、むしろいい組み合わせだとは思うのですけど、衛宮にしてみれば娘が平和な世界で暮らしていけるように願っているだけに、それこそアイリが言っていたようにセイバーのような境遇の全てを許してしまう世界そのものが何より許せないのでしょう。

だから言ってしまえば、彼にとってこの聖杯戦争というのは世界そのものの全てが敵として認知できる絶対的な戦争として捉えられるものと考えておいてもいいのかも知れません。

そしてだからこそ、彼はその目的のためとあらば邪魔する者は全て排除することも厭わないと
考えているのかも知れないし、それこそサーヴァントを道具として割り切ろうとしているのかも知れない。

願いを叶えるために不必要な情などはいらぬと。そして、その冷徹さこそがセイバーも感じ取った
衛宮切嗣という人間の一つの側面でもあるのだと思います。

でも、その本心としてはやっぱり優しさもしっかりと持ち合わせていて、冷徹さこそが彼の全てではきっとないはずなんですよね。それこそイリヤに対してあんなにも愛情を持って接することができたように、やっぱり彼は情にも溢れているし、魔術師殺しという枠だけでは括れない人間らしい側面も持っている。

だからようは、その情の部分が今後セイバーと行動を共にしていく内にどう表に出てきてしまうのか・・
という辺りにはやはり期待したいところですし、その変化というのも徐々に見えてくればいいなと。
そしてその “優しさ” と “冷徹さ” の間で描かれる葛藤のようなものがあればさらに物語としては
深みが出て面白くなるのではないかなと思いました。


 Fate2話 シーン7


ただ、逆にその冷徹さを強調したような人物であるかのように思えたのが他でもなく綺礼でした。

まぁ彼については本当に何を考えているのか分からないし、何が目的なのかも全く理解が
できないわけなんですけど、でもそのしたたかさという一面は強烈に描かれていたわけで、
だからこそ、その “黒さ” が “冷徹” に見え、またその “非情さ” をも克明に示している

それに彼からしてみればアサシンがああいう形でやられてしまうというのも全て見越していた気がするんですよね。何かの思惑があってああいう行動に出たのだけれど、きっとその目的って 「遠坂の抹殺」 ではなかった。。

まぁこれも私の妄想でしかないのですけど、とにかくそこまで思わせてくるほどに
彼って凄い策士のような気がするんですよ。
それこそ、衛宮が危惧していた彼の経歴からも見て取れるように、その思想が極めて危険。

故にだからこそ、きっと彼こそが衛宮にとっての一番の強敵になるというのは、もうほぼ間違いないのではという気が今はしていますし、そうなるのだとすれば、彼らの駆け引きや、その裏をかき合う戦術の多様さといった点についてはかなり期待出来るのかも知れませんね。


それと、やられてしまったアサシン・・・というかサーヴァント全般はやられてしまってもきっと蘇ることが
出来るのではないかなぁと思っています。元は人間とは言え、英霊と言うぐらいですし、
それに加えて今までも幾度となく聖杯戦争に駆り出されていたわけですから。

というか、あれで本当に終わりなのだとしたらあまりにも悲しいというか、えぇー・・って感じですしねw


 Fate2話 シーン8


というわけで、今回は一人一人のマスターとサーヴァントに焦点を当てて書かせてもらったわけですが
まぁ全ては憶測に過ぎないので、結局は次回を観てみないと分からないですし、
とにもかくにも来週を楽しみにしておきましょうとしか結論としては言えない感じです・・苦笑

そして、その次回の話で言えば、まずは裏切った?綺礼と遠坂の関係にどのようなわだかまりが
生じてしまうのか?といったところがキーポイントとなってきそうですね。
綺礼の方は 「大丈夫。」 的なことを言っていましたが、まぁとにかく気になるところです。

それと後は雁夜叔父さんと今や完全空気なあの魔術師先生の動向についてですかね。
ストーリーの進展もしつつ、次週もまだ序章っぽい話が続きそうなので、
まぁとにかく一語一句聞き逃さないよう、しっかりと視聴したいなと思います。もう期待値MAXです。




次回  「冬木の地



それにしても、アーチャーカッコ良過ぎだろう・・・ てか強過ぎw



Fate/Zero(2) 英霊参集 (星海社文庫)Fate/Zero(2) 英霊参集 (星海社文庫)
(2011/02/10)
虚淵 玄、武内 崇 他

商品詳細を見る


関連記事

Comment
Trackback

Fate/Zero 第2話 「偽りの戦端」 感想

イスカンダルボイスに征服された・・・!(笑)ウェイバーのこれからも楽しみですが、言峰の目的や、新たに登場した雨生も気になるところですね。Fate/Zero 第2話 「偽りの戦端」 感想です。

Fate/Zero 第2話 「偽りの戦端」

もう毎回1時間でいいんじゃないですか

Fate/Zero 第2話 「偽りの戦端」

「イリヤもいっこ見~つけたっ♪」 イリヤあああああああああああああああああああああ! ということでロリイリヤ登場!切嗣もたじたじな箱入りお姫様っぷりが可愛い(*´д`*) それにしても一期はこの十年後のはずなのに見た目も性格もあまり変わってる気がしないのだ...

Fate/Zero 第二話 偽りの戦端

Fate/Zero 第2話。 役者が揃い始め、戦いの火蓋が切って落とされる―――。 以下感想

Fate/Zero #2

【偽りの戦端】 Fate/Zero (2) (角川コミックス・エース 345-4)著者:真じろう角川書店(角川グループパブリッシング)(2011-10-01)販売元:Amazon.co.jpクチコミを見る やっぱ ...

Fate/Zero 2話

配られたカードで、勝負するしかないのさ。 というわけで、 「Fate/Zero」2話 相棒の巻。 超大物と超小物。 このコンビはなんか和むな。親子か。 征服王イスカンダルさんと、ひょろい学生さん。 ...

Fate/Zero 第2話

Fate/Zero 第2話 『偽りの戦端』 ≪あらすじ≫ 聖杯戦争に合わせて呼び出される過去の英雄・英霊たち。サーヴァントと呼ばれる形によって現代に一時的に蘇る彼らは、規格外の存在であった。 ウェイバー...

Fate/Zero 第2話 「偽りの戦端」 感想

狂気と絶望

(アニメ感想) Fate/Zero 第2話 「偽りの戦端」

Fate/Zero(1) 第四次聖杯戦争秘話 (星海社文庫)(2011/01/12)虚淵 玄、武内 崇 他商品詳細を見る アインツベルンの森の中で戯れる切嗣と娘のイリヤスフィール。 その微笑ましい様子を城から見つめてい...

Fate/Zero 第02話 「偽りの戦端」 感想

「一見さんお断り」  第1話はそんな雰囲気もあった、と多くの方が書いていました。 はい、その「一見さん」の管理人です。「お断り」されないよう頑張ります。 予習に第1話を見返してみたら、ちょっとは覚えてきた気分。

Fate/Zero 2話 「偽りの戦端」 (アニメ感想)

【あらすじ】 アインツベルンの森の中で戯れる切嗣と娘のイリヤスフィール。 その微笑ましい様子を城から見つめていたセイバーは、 召喚された時から、一度も口をきこうとしない切嗣の人柄を理解できずにい...

Fate/Zero:2話感想

Fate/Zeroの感想です。 着々と戦争参加者が増えている模様。

Fate/Zero 2話感想

遅れながらも更新。 まだZeroはプロローグの段階です。

Fate/Zero 第2話 「偽りの戦端」

英霊も最後の一人を残し召還され、いよいよ聖杯戦争開戦!? ライダーとウェイバーのコンビは どっちが主かわかりませんねw 時代は違っても王は 王の威厳があるというか豪快なライダー(笑) 今は小物の...

Fate/Zero 第02話 『偽りの戦端』

伝説のアーサー王は小さな女の子だった! 切嗣はいたく気分を害した様子。そりゃ普通は驚きます。だって後世に男だって伝わっている訳じゃないですか。ひょっとして違うの呼んじゃった?と冷や汗をかかされた反動もあるのかもしれない。 ・・・そう思ったら違いまし?...

Fate/zero~第二話「偽りの戦端」

 奇跡をかなえるという聖杯を求める7人の魔術師。第2話場面1 ウェイバー&ライダー ウェイバーが召還したライダーは世界征服をたくらむ一方、ウェイバーがほしいのは教会での...

Fate/Zero 第02話 感想

 Fate/Zero  第02話 『偽りの戦端』 感想  次のページへ

「Fate/Zero」 02話の感想

Fate/Zero 02話「偽りの戦端」、観ました。 切嗣が娘のイリヤスフィール戯れる様子を城から見つめていたセイバーは、召喚された時から、一度も口をきこうとしない切嗣の人柄を理解できずにいた。一方、聖杯戦争の舞台となる冬木市でウェイバーは、契約を結んだライダーの奔放
Trackback URL
Comment form













管理者にだけ表示を許可する

【向日葵の教会と長い夏休み】応援中!
プロフィール

Author:Shirooo

御用の方はこちらからお願いします ⇒ mail
QLOOKアクセス解析

リンク一覧 (相互)
応援バナー
Counter
ブックマークエントリー
人気記事ランキング
zenback

Page Top
Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ ブログパーツ