神様のメモ帳
神様のメモ帳 #02 『君と旅行鞄』 感想

嘘か真か。家族の愛情とはどこにあるのか。そういった
疑問提起をしつつ、物語は後の展開へと続く―
突然の父の失踪、託された2億円の存在、消えた1億の理由。
多くの伏線を残し終わりを迎えた一事件の前半部分だったわけですけど、その中で垣間見えた
鳴海の心情描写というのは観ていて少しだけ分かるような気もしました。
傍から見たら何処かフワフワして大人気ないようで優柔不断な姿勢にも観えたりするわけですけど
それでも彼の置かれてる状況って実はメオの置かれてる状況とも似ているわけで
そこできっと彼の中でも色々な葛藤が渦巻いてしまうし、少しだけ悲観的にもなってしまう。
つまり、一つ一つの彼が抱く気持ちには、きっと一つだって嘘はないはずだと思うんですよね。

だから、最初にメオが探偵所を尋ねた時に彼が彼女のために言ったことも全部本当の気持ち。
父親と2億という非現実的な関連性はどう考えたって異常だし、普通じゃないわけで
そこにたった一人の少女を放っておくことなんてできやしない。
だからこそ、アリスと共に力を合わせて父親を探すことで彼女を助けたいと思う
彼らの気持ちだって当然のように沸いてくる感情なんだと言えるはずなんです。
そしてそれは彼が一つの事件を解決したことでちょっとした前向きな風に身を吹かれ、
他者との関係性を築くこともいいものなんだなと思えた故の感情。小さな意識改革。
また言い換えれば彼女を助けることで自分自身がまた成長することも出来るという潜在意識。
そういった要素ってやっぱり少なからずあるはずだと思います。

故に、彼はそういったことも含め、あそこまでして彼女を守ろうとするんですよね。
もちろん、そこには目の前で独り佇む少女を救いたいと願う気持ちも合わさって。
そして、たった一つのドットでしかなかった自分が他のドットと組み合わさることで出来上がる言葉では言い表せられない “何か” をまた彼は感じ取りたい。
だから鳴海は 『守りたい』 と言うのでしょうね。ああいった相手に対してもしっかり意見が言える。
それはメオを守りたいのか、この掴みかけてる感覚を守りたいのか、それとも自分を守りたいのか。いや、もしかしたらそれら全部を含めての “守りたい” という感情なのかも知れません。
新たな道を歩み始めた今の鳴海だからこそ出せるその答えも、彼にとってはまた
一種の成長であるのだと言えるのでしょう。それも最初と比べれば大きな前進。

けど、そこで引っかかってしまうのが今回の事件の発端でもある “父親” という存在に
なってしまうわけで、彼はきっとその “父親” に対し何らかのわだかまりを抱えている。
それは今のところは年に数回帰ってくるだけの疎遠な存在とでしか描かれていないわけで
詳しいことはまだよく分かりません。家族を見捨てた存在として彼の中で確立され、
むしろ自分から見捨てるべき存在として彼は父親を認識しているのかも知れない。
でもどの道、いい印象を抱いていないのは確かなんですよね。
きっと 「父親なんて…」 とそういった悲観的なイメージを強く抱いてしまっている。
だからきっと彼はメオに対しても “諦めろ” と残酷な言葉をつい投げかけてしまったのでしょう。
それもまた彼の正直な気持ちであり、色々なものを守りたいが故の選択なのだと思います。

でも、実際はそうじゃなかった。メオの父親は決して娘を蔑ろにするような存在ではなく、
むしろ彼女だけには幸せになって欲しいと願う父親らしい存在だったわけですよね。
そしてそういった事実性はきっとまた鳴海に対しても小さな意識改革を促すのでしょうし、
それはきっと彼自身のこれからの行動と身の振り方にも変化を来たすはず。
守るべき存在、家族の在り方、それぞれに向けられた愛情の行方。
そんなネットでは調べようのない事柄を、彼がこの後どういう結末を向かえた末に
見つけ出すのかというのは興味深いところですし、期待したいところでもありますね。
その答えを次週見られることを楽しみにしています。
次回 『(未公開)』
しかし、アリスの色っぽくて可愛らしい表情は最高ですね!!
多くの伏線を残し終わりを迎えた一事件の前半部分だったわけですけど、その中で垣間見えた
鳴海の心情描写というのは観ていて少しだけ分かるような気もしました。
傍から見たら何処かフワフワして大人気ないようで優柔不断な姿勢にも観えたりするわけですけど
それでも彼の置かれてる状況って実はメオの置かれてる状況とも似ているわけで
そこできっと彼の中でも色々な葛藤が渦巻いてしまうし、少しだけ悲観的にもなってしまう。
つまり、一つ一つの彼が抱く気持ちには、きっと一つだって嘘はないはずだと思うんですよね。

だから、最初にメオが探偵所を尋ねた時に彼が彼女のために言ったことも全部本当の気持ち。
父親と2億という非現実的な関連性はどう考えたって異常だし、普通じゃないわけで
そこにたった一人の少女を放っておくことなんてできやしない。
だからこそ、アリスと共に力を合わせて父親を探すことで彼女を助けたいと思う
彼らの気持ちだって当然のように沸いてくる感情なんだと言えるはずなんです。
そしてそれは彼が一つの事件を解決したことでちょっとした前向きな風に身を吹かれ、
他者との関係性を築くこともいいものなんだなと思えた故の感情。小さな意識改革。
また言い換えれば彼女を助けることで自分自身がまた成長することも出来るという潜在意識。
そういった要素ってやっぱり少なからずあるはずだと思います。

故に、彼はそういったことも含め、あそこまでして彼女を守ろうとするんですよね。
もちろん、そこには目の前で独り佇む少女を救いたいと願う気持ちも合わさって。
そして、たった一つのドットでしかなかった自分が他のドットと組み合わさることで出来上がる言葉では言い表せられない “何か” をまた彼は感じ取りたい。
だから鳴海は 『守りたい』 と言うのでしょうね。ああいった相手に対してもしっかり意見が言える。
それはメオを守りたいのか、この掴みかけてる感覚を守りたいのか、それとも自分を守りたいのか。いや、もしかしたらそれら全部を含めての “守りたい” という感情なのかも知れません。
新たな道を歩み始めた今の鳴海だからこそ出せるその答えも、彼にとってはまた
一種の成長であるのだと言えるのでしょう。それも最初と比べれば大きな前進。

けど、そこで引っかかってしまうのが今回の事件の発端でもある “父親” という存在に
なってしまうわけで、彼はきっとその “父親” に対し何らかのわだかまりを抱えている。
それは今のところは年に数回帰ってくるだけの疎遠な存在とでしか描かれていないわけで
詳しいことはまだよく分かりません。家族を見捨てた存在として彼の中で確立され、
むしろ自分から見捨てるべき存在として彼は父親を認識しているのかも知れない。
でもどの道、いい印象を抱いていないのは確かなんですよね。
きっと 「父親なんて…」 とそういった悲観的なイメージを強く抱いてしまっている。
だからきっと彼はメオに対しても “諦めろ” と残酷な言葉をつい投げかけてしまったのでしょう。
それもまた彼の正直な気持ちであり、色々なものを守りたいが故の選択なのだと思います。

でも、実際はそうじゃなかった。メオの父親は決して娘を蔑ろにするような存在ではなく、
むしろ彼女だけには幸せになって欲しいと願う父親らしい存在だったわけですよね。
そしてそういった事実性はきっとまた鳴海に対しても小さな意識改革を促すのでしょうし、
それはきっと彼自身のこれからの行動と身の振り方にも変化を来たすはず。
守るべき存在、家族の在り方、それぞれに向けられた愛情の行方。
そんなネットでは調べようのない事柄を、彼がこの後どういう結末を向かえた末に
見つけ出すのかというのは興味深いところですし、期待したいところでもありますね。
その答えを次週見られることを楽しみにしています。
次回 『(未公開)』
しかし、アリスの色っぽくて可愛らしい表情は最高ですね!!
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神様のメモ帳 2
第2話 「君と旅行鞄」
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もうちょっと明るくなることを期待。
鳴海はキョンなみに「やれやれ」が似合いそうな立ち位置ですが、今回も溜息をつくことになりそう。
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神様のメモ帳 第2話 「君と旅行鞄」 感想
お風呂嫌いなアリスちゃん。
でもやっぱり、かわいいぃぃぃ♪♪
今週からは、通常どおり30分枠での放送になります。
今週は、1ストーリーの前半部分といった感じでしたね。
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神様のメモ帳 第2話 「君と旅行鞄」
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