日常
日常 #15 『日常の第十五話』 感想

探究心は愛情そのもの。気になる存在は愛しい存在の前身。
ネジから始まる物語があってもいいじゃない。ねー、なの。
マザー・テレサが残した名言に 「 愛の反対は憎しみではなく、無関心。 」 という
一つの哲学的な言葉があります。
もちろん、ものの解釈の仕方、さらには愛という大きな枠組みの言葉であるならば
その定義というのは十人十色、人それぞれで色々な考え方があるのでしょうけど、
あながちこの言葉って間違ってないなぁと思うところが個人的には強かったりするんですよね。
まぁあまり小難しい話はしたくないのですが、ある意味、憎しみや怒りだって、
相手のことを知り、考えて、その存在を認めなければ抱けない感情なわけで
それって簡単に言ってしまえば “相手のことを想う” という点ではやっぱり “愛” と
同じ基盤でその感情は成り立っていると言えるのではないかと思うわけです。
そしてだからこそ、その反対は無関心であると。相手のことを想わないことであると。
そういう考え方だって間違いじゃないんじゃないかなと思います。

で、それって言い換えれば “愛とは、関心を持つことである” とも言えるわけで、
そういった視点から観ていくとこのことって結構な人物に当て嵌まることだったりもするんです。
それは例えば中村先生の場合もそうであって、彼は博士という天才科学者の存在と、
その手によって造り出された 『なの』 というスーパーロボットに対し物凄い関心を
持っているわけなんですよね。そしてそれは、教師としての立場が危うくなるような
危険な橋までをも渡ってしまうほどの強い探究心であり、異常なまでの執着心でもある。
けれど、それも言い方を変えれば “愛ゆえの行為” には他ならないわけですよ。
それは、科学という未知の領域に対しての深い愛なのか、それともなのという科学技術の結晶に対する存在への愛なのか、もしくは博士という一人の科学者に対しての尊敬にも似た愛なのか。。
いや、もしかしたらそれら全てを含んだ大きな愛なのかも知れないわけですけど、
とにかく彼はそこに最大級の愛=興味を抱いているからこそ、どんな方法をとってでも
まずはなのを捕獲しようと試みているわけですよね。

そしてそれは高崎先生にとっても同じであって、彼にとっては生徒が失神するという緊急事態より
目の前で引き起こされている不純異性交遊の方が断然に興味深いものであるわけですよ。
そしてそれもまた根本的なところを探っていけば、彼が抱く桜井先生への愛情が全ての
起因となっているわけで、彼の教師らしくない行動の原因もまたそこに収まってしまう。
だからまぁ言ってしまえば、どんな事柄に対してもその多くには何らかの愛情が込められていたりするわけなんですよね。
もちろん、だからと言って生徒に睡眠薬を飲ませたり、電気を流したり、白目にマジックで
瞳を描こうとしたりなどそんなことはやっちゃ駄目に決まってるのですけど、
でもこの作品ではそんなイタズラチックな描写の一つ一つに愛が忍び込ませてある。
云わば、イタズラをする原因がさり気なく、しっかりと描かれているんです。
もしくは描かれているように妄想できるほど、そこに至るまでの背景がしっかりと描かれている。

それは、麻衣ちゃんからゆっこへ、ゆっこからみおへ、みおからゆっこへ、そして博士からなのへと、
全ての登場人物間におけるやりとりもとい、コントにおいても同じであって
そういったそれぞれのキャラからキャラへの矢印って、好意そのものでもあったりするんです。
故にだからこそ、そこからは愛情はもちろんのこと楽しさやユーモアが滲み出ていて、
観ていて不快に感じるようなイタズラが全くないと感じられるのかも知れません。
もちろん、全てがギャグ的に描かれているからこそのものというのはあるのでしょうけど、
そうでなくとも全てが愛情の裏返しだと捉えることができるのもまた確かなこと。
特に麻衣ちゃんのぶっ飛んだイタズラなんて毎回そうですよね。
そこに彼女から二人への愛情を感じずにはいられないわけで、全部好意故の行為なんです。
あのオイルとモンキーレンチだって同じで、あれも麻衣ちゃんなりの愛情表現であることに
違いはない。ただそこにちょっとした、好奇心と意地悪な気持ちが混ざっているだけ。

だから前向きに捕らえればあのネジの存在だって博士の愛情であり独占欲であることには
変わりないわけですし、その探究心を持たれる存在を身につけているからこそ、
そこから始まる愛だったり物語りもあるんだよということで、そのことを出来ればなのにも
ちょっとだけ理解してみて欲しいかなとも思えた話ではありました。
まぁ日常生活の中では確実に支障を来たす存在ではあるのですけどね(笑)
でもそんな悩みも、この大空から見渡す地上の世界に比べればちっぽけなものなわけですし、
こうして翼(エンジン)をはためかせ飛んでいったことで、むしろ博士からの雄大な愛に
なのも気付くことができたんじゃないかなという期待は次回以降持って視聴していきたいです。
ただ、そういった意味では、今回のEDこそ 「翼をください」 にして欲しかったなぁという
気持ちは少なからずあったりしました。そこだけはチョイスミスと言わざる終えないかなぁ…笑
次回 「日常の第十六話」
ただ何度も言いますが、愛情があったとしても節度は守って行動はしましょうね(苦笑)
一つの哲学的な言葉があります。
もちろん、ものの解釈の仕方、さらには愛という大きな枠組みの言葉であるならば
その定義というのは十人十色、人それぞれで色々な考え方があるのでしょうけど、
あながちこの言葉って間違ってないなぁと思うところが個人的には強かったりするんですよね。
まぁあまり小難しい話はしたくないのですが、ある意味、憎しみや怒りだって、
相手のことを知り、考えて、その存在を認めなければ抱けない感情なわけで
それって簡単に言ってしまえば “相手のことを想う” という点ではやっぱり “愛” と
同じ基盤でその感情は成り立っていると言えるのではないかと思うわけです。
そしてだからこそ、その反対は無関心であると。相手のことを想わないことであると。
そういう考え方だって間違いじゃないんじゃないかなと思います。

で、それって言い換えれば “愛とは、関心を持つことである” とも言えるわけで、
そういった視点から観ていくとこのことって結構な人物に当て嵌まることだったりもするんです。
それは例えば中村先生の場合もそうであって、彼は博士という天才科学者の存在と、
その手によって造り出された 『なの』 というスーパーロボットに対し物凄い関心を
持っているわけなんですよね。そしてそれは、教師としての立場が危うくなるような
危険な橋までをも渡ってしまうほどの強い探究心であり、異常なまでの執着心でもある。
けれど、それも言い方を変えれば “愛ゆえの行為” には他ならないわけですよ。
それは、科学という未知の領域に対しての深い愛なのか、それともなのという科学技術の結晶に対する存在への愛なのか、もしくは博士という一人の科学者に対しての尊敬にも似た愛なのか。。
いや、もしかしたらそれら全てを含んだ大きな愛なのかも知れないわけですけど、
とにかく彼はそこに最大級の愛=興味を抱いているからこそ、どんな方法をとってでも
まずはなのを捕獲しようと試みているわけですよね。

そしてそれは高崎先生にとっても同じであって、彼にとっては生徒が失神するという緊急事態より
目の前で引き起こされている不純異性交遊の方が断然に興味深いものであるわけですよ。
そしてそれもまた根本的なところを探っていけば、彼が抱く桜井先生への愛情が全ての
起因となっているわけで、彼の教師らしくない行動の原因もまたそこに収まってしまう。
だからまぁ言ってしまえば、どんな事柄に対してもその多くには何らかの愛情が込められていたりするわけなんですよね。
もちろん、だからと言って生徒に睡眠薬を飲ませたり、電気を流したり、白目にマジックで
瞳を描こうとしたりなどそんなことはやっちゃ駄目に決まってるのですけど、
でもこの作品ではそんなイタズラチックな描写の一つ一つに愛が忍び込ませてある。
云わば、イタズラをする原因がさり気なく、しっかりと描かれているんです。
もしくは描かれているように妄想できるほど、そこに至るまでの背景がしっかりと描かれている。

それは、麻衣ちゃんからゆっこへ、ゆっこからみおへ、みおからゆっこへ、そして博士からなのへと、
全ての登場人物間におけるやりとりもとい、コントにおいても同じであって
そういったそれぞれのキャラからキャラへの矢印って、好意そのものでもあったりするんです。
故にだからこそ、そこからは愛情はもちろんのこと楽しさやユーモアが滲み出ていて、
観ていて不快に感じるようなイタズラが全くないと感じられるのかも知れません。
もちろん、全てがギャグ的に描かれているからこそのものというのはあるのでしょうけど、
そうでなくとも全てが愛情の裏返しだと捉えることができるのもまた確かなこと。
特に麻衣ちゃんのぶっ飛んだイタズラなんて毎回そうですよね。
そこに彼女から二人への愛情を感じずにはいられないわけで、全部好意故の行為なんです。
あのオイルとモンキーレンチだって同じで、あれも麻衣ちゃんなりの愛情表現であることに
違いはない。ただそこにちょっとした、好奇心と意地悪な気持ちが混ざっているだけ。

だから前向きに捕らえればあのネジの存在だって博士の愛情であり独占欲であることには
変わりないわけですし、その探究心を持たれる存在を身につけているからこそ、
そこから始まる愛だったり物語りもあるんだよということで、そのことを出来ればなのにも
ちょっとだけ理解してみて欲しいかなとも思えた話ではありました。
まぁ日常生活の中では確実に支障を来たす存在ではあるのですけどね(笑)
でもそんな悩みも、この大空から見渡す地上の世界に比べればちっぽけなものなわけですし、
こうして翼(エンジン)をはためかせ飛んでいったことで、むしろ博士からの雄大な愛に
なのも気付くことができたんじゃないかなという期待は次回以降持って視聴していきたいです。
ただ、そういった意味では、今回のEDこそ 「翼をください」 にして欲しかったなぁという
気持ちは少なからずあったりしました。そこだけはチョイスミスと言わざる終えないかなぁ…笑
次回 「日常の第十六話」
ただ何度も言いますが、愛情があったとしても節度は守って行動はしましょうね(苦笑)
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