マンガ 感想
『境界線上のリンボ 2』 感想
![]() | 境界線上のリンボ (2) (まんがタイムKRコミックス) (2011/03/26) 鳥取砂丘 商品詳細を見る |
きっと、境界線なんていうのは自分自身で引いてしまっているものでしかないのだろう。
本当はその人の考え方、行動次第でどうとでもなる。そう思わせてくれるフゥの物語。
人の温もり、触れ合うことの大切さ、出会いによって変わる人生。
そんな人間にとって大切なことを訴るという姿勢は、当巻でも一巻からそのまま継続されており
そういう類のエピソードも多く集められていて、とても感動できる話が多いです。
なので基本的なスタンスは前作と同じ。ストーリーもしっかりと繋がっているのでそれだけでも
個人的には良作といいたいところです。
ですが今回はそれだけではなく、一巻とはまた違った側面も持たせてあるんですよね。
それは簡単に言ってしまえば “展開” の存在。
前作はリンボで暮らす各人の色々なエピソードを、大まかなテーマに沿って描いていった感じですが、今回はこの 『境界線上のリンボ』 という作品の設定を生かしたストーリー展開も描かれているんです。特に私が大きな話の転機だなぁと驚かされた展開は二つ。
それが何なのかは詳しくはネタバレになってしまうので言えませんが、とにかくそれらも話としてはよく出来ていて、感動も出来る素晴らしい内容のものになっていたのではと感じます。
もう、こればっかしはどうしても読んでもらわないと分からないと思いますが、ぼかして言えば
『ここまでフゥが学んできたもの、触れてきたものの集大成が注ぎ込まれている』 とでも
言えばいいのかな。。
植え付けと偏見で生じる残酷さ、出会いと優しさから生じる幸せ。
そんな嫌なものも素敵なものもたくさん、その目で見てきた彼女だからこそ主張できる想い。理想。
もうその瞬間を見せられただけで涙腺が緩んでしまうというかね・・・。
そりゃあ、それぞれの “人” に、それぞれの “人生” があって、色々な経験をしているのだから
その数だけ正しさとか正義みたいなものがあるのはしょうがないと思いますけど。。
それでも、もしかしたら何かを切欠にして変わることだって出来るかも知れない。
それがどれだけ辛いことか、幸せなことかは分からないのだけれど、そういった多くの経験値はただ溜め込むだけではなく、積み上げられた分、人を作り直してしまう程の糧にもなり得るのだと。
まぁ綺麗ごとだと言われれば綺麗ごとでしかないのでしょうけどね。でもその綺麗ごとだって
あまりにも美しくて、輝いて見えれば人の心を動かすことだって十分にできるはずだと思います。
そして何より、そんな美しさをこの物語と主人公であるフゥから私は思う存分感じ取ることができた。彼女たちの葛藤とか、想いとか、勇気とかがね。凄く胸に響くんです。
もうそれだけで、一読の価値は十分にあると思いますよ。
というかたった二冊で、そこまで気持ちを昂ぶらせてくれたこの作品は本当に凄いと思います。
個人的には、今まで読んできたマンガの中でも相当上位というか、本当に読んで良かったなと
思える作品で、もう作者の鳥取砂丘さんには感謝の気持ちで一杯です。
ただ、それだけのことを二冊で収めている代わりに、かなり展開が早く、大分急ぎ足になってしまっている感は強く感じます。
この作品はこの二巻で完結してしまうのですが、これなら間にもう一冊挟んでしまい
もっとじっくりやって欲しかったかなと。そういう思いがあるのはやはり否めないところです。
最後の大きな展開・山場もたったの30Pで終わってしまってますからね。。
もっと余裕があれば、さらに掘り下げられる内容であったとも思いますし。
あとはまぁ、二冊で終わってしまったということもあり、もっと彼女たちの頑張りや成長が見ていたかったなぁという当たり前のような感想はやはりありますね。
これで終わってしまっては勿体無いと強く思いますし、出来ることならどこかで続編が見られる機会があればいいなとつい思ってしまいます。
ただ一つの物語としてはかなり綺麗に終わっているので、決して締め方に不満があるわけではありませんよ。単に、続きが見たいってだけですからね。
そういった淡い希望も少なからず抱いておきたいなと。
あとは無理でしょうけど、アニメ(OVA)化なんかもちゃっかり期待しちゃったりしています・・・(苦笑)
そんな人間にとって大切なことを訴るという姿勢は、当巻でも一巻からそのまま継続されており
そういう類のエピソードも多く集められていて、とても感動できる話が多いです。
なので基本的なスタンスは前作と同じ。ストーリーもしっかりと繋がっているのでそれだけでも
個人的には良作といいたいところです。
ですが今回はそれだけではなく、一巻とはまた違った側面も持たせてあるんですよね。
それは簡単に言ってしまえば “展開” の存在。
前作はリンボで暮らす各人の色々なエピソードを、大まかなテーマに沿って描いていった感じですが、今回はこの 『境界線上のリンボ』 という作品の設定を生かしたストーリー展開も描かれているんです。特に私が大きな話の転機だなぁと驚かされた展開は二つ。
それが何なのかは詳しくはネタバレになってしまうので言えませんが、とにかくそれらも話としてはよく出来ていて、感動も出来る素晴らしい内容のものになっていたのではと感じます。
もう、こればっかしはどうしても読んでもらわないと分からないと思いますが、ぼかして言えば
『ここまでフゥが学んできたもの、触れてきたものの集大成が注ぎ込まれている』 とでも
言えばいいのかな。。
植え付けと偏見で生じる残酷さ、出会いと優しさから生じる幸せ。
そんな嫌なものも素敵なものもたくさん、その目で見てきた彼女だからこそ主張できる想い。理想。
もうその瞬間を見せられただけで涙腺が緩んでしまうというかね・・・。
そりゃあ、それぞれの “人” に、それぞれの “人生” があって、色々な経験をしているのだから
その数だけ正しさとか正義みたいなものがあるのはしょうがないと思いますけど。。
それでも、もしかしたら何かを切欠にして変わることだって出来るかも知れない。
それがどれだけ辛いことか、幸せなことかは分からないのだけれど、そういった多くの経験値はただ溜め込むだけではなく、積み上げられた分、人を作り直してしまう程の糧にもなり得るのだと。
まぁ綺麗ごとだと言われれば綺麗ごとでしかないのでしょうけどね。でもその綺麗ごとだって
あまりにも美しくて、輝いて見えれば人の心を動かすことだって十分にできるはずだと思います。
そして何より、そんな美しさをこの物語と主人公であるフゥから私は思う存分感じ取ることができた。彼女たちの葛藤とか、想いとか、勇気とかがね。凄く胸に響くんです。
もうそれだけで、一読の価値は十分にあると思いますよ。
というかたった二冊で、そこまで気持ちを昂ぶらせてくれたこの作品は本当に凄いと思います。
個人的には、今まで読んできたマンガの中でも相当上位というか、本当に読んで良かったなと
思える作品で、もう作者の鳥取砂丘さんには感謝の気持ちで一杯です。
ただ、それだけのことを二冊で収めている代わりに、かなり展開が早く、大分急ぎ足になってしまっている感は強く感じます。
この作品はこの二巻で完結してしまうのですが、これなら間にもう一冊挟んでしまい
もっとじっくりやって欲しかったかなと。そういう思いがあるのはやはり否めないところです。
最後の大きな展開・山場もたったの30Pで終わってしまってますからね。。
もっと余裕があれば、さらに掘り下げられる内容であったとも思いますし。
あとはまぁ、二冊で終わってしまったということもあり、もっと彼女たちの頑張りや成長が見ていたかったなぁという当たり前のような感想はやはりありますね。
これで終わってしまっては勿体無いと強く思いますし、出来ることならどこかで続編が見られる機会があればいいなとつい思ってしまいます。
ただ一つの物語としてはかなり綺麗に終わっているので、決して締め方に不満があるわけではありませんよ。単に、続きが見たいってだけですからね。
そういった淡い希望も少なからず抱いておきたいなと。
あとは無理でしょうけど、アニメ(OVA)化なんかもちゃっかり期待しちゃったりしています・・・(苦笑)
- 関連記事
-
- 『きんいろモザイク 1』 感想
- 『inote! -アイノテ!- 1』 感想
- 『境界線上のリンボ 2』 感想
- 『境界線上のリンボ』 感想
- 『のんのんびより 2巻』 感想
