フリージング
フリージング #07 『Sanction』 感想

母と交わした最後の約束は彼女にとっての戦う理由。
誰よりも強く。絶対に負けられない―
この作品が抱える大きな謎の一つでもあったサテライザー・エル・ブリジットの過去。
今までもストーリーの節々でその片鱗というものを垣間見せていたわけですが
今回、サテラが初めて絶命の窮地に立たされたことによって、遂にそのおおよその形が明らかになりました。
しかしながらその出来事というのはあまりにも酷く、嫌悪感しか抱けないような
まさに鬼の所業とも言えるようなものだったわけです。

もうね。。見ていて腹が立つ以外の言葉が何も浮かんできませんでした。
本当に酷い。残忍性があるとかそういう酷さではなくて何て言うのかな。
もう異常なんですよ。
9歳の女の子に対して、1つ年下の義理の弟が鞭で尻を叩き髪を引っ張り馬乗りになる。
もうこれだけで見ているこっちとしては嫌悪感MAXで、人間性を疑いたくなります。
しかも親子揃ってですからね。あの親にしてのこの子ありとはまさにこのことです。
自己欲求の塊みたいな息子も、それを善しとする母親も本当に最低。
よくぞサテラはあそこまで耐えたと思いますよ。。
というか、彼女だってもう心はほぼ折れていたようなものだったんですよね。
だからああやって一度、お母さんに自分の本心を告げてみた。
もうここから逃げ出したいと。あんな仕打ちは受けたくないと訴えてみた。
でもそれ以上に、彼女はお母さんと共に暮らしていくことを望んでいたのだと思います。
それはお母さんが 「我慢しないと一緒にいられないから我慢しなさい」 と言い聞かせたことも
強く影響していたのでしょうけど、でもサテラ自身が “母親との暮らし>耐え忍ぶ辛さ”
というように考えなければ一人で逃げ出すことも可能だったわけでね。
むしろサテラからしてみれば、母親と離れ離れになることの方が辛いと感じていたのかも知れません。
そして多分、その “母親と一緒に暮らせる” ということだけが
彼女の心を唯一支える強い芯となっていたのだと思います。
また、言い方を変えるならそれは母の存在そのものが彼女の強さそのものだったとも言えるのでしょう。

そしてそれは多分、きっと今も変わっていないのでしょうね。
あの日、母の口から言い渡された最後の約束。
“もう誰にも負けないで。強く...強く...”
その言葉と共に母親の温もりはずっとサテラの心の支えとなってきた。むしろその約束を守り抜くことで、彼女はお母さんの存在をより身近に感じ取ることができるのかも知れません。
そしてだからこそ、戦うとなればあれ程までに本気で容赦なく相手を負かそうとするのでしょう。
自分が負けることはその約束を破ることにもなりますし
何よりそれは母親との繋がりを断ち切られることにもなりますからね。
加えて、それは彼女の今まで耐え忍んできた人生をも否定することになる。
あれほど我慢してまで保った母との繋がりは
彼女の中でもう生きる意味にさえなっているのかも知れないですね。

けれどサテラにとって大切だと思える繋がりは、もう一つだけじゃないんです。
それはパートナーとして自らが認めたカズヤとの繋がり。
今まで母親以外との繋がりを拒絶してきた(拒絶せざる終えなかった)彼女が
やっと手に入れることが出来た絆。
それは彼女にとっての新たな生きる意味として、その中でこれからも在り続けていくのでしょうね。
そう考えただけでも、カズヤがサテラにとってどれだけ大きな存在になっているのかというのが凄く感じ取れるところで、この二人こそがまさに運命の出会いだったのではないかなぁとついつい思えてきてしまうところです。
ただ、こういった背景だけだとカズヤがサテラに対して姉の面影を重ねたことが
かなり曖昧になってしまうので、もう少し彼女には秘密があるのではと思いますけど。
とにかく、こうしてサテラの過去を描いてくれたことによって
色々と明らかになったことや見えてきた心情部分というのがたくさんあったと思いますし
凄く物語に深みを持たせてきたようにも感じられました。
見ていてかなり辛い部分もありましたけど、でもそれだけで終らなかったのは凄く良くて
ストーリー的にもかなり重要な回だったと思います。凄く面白かったです!

これぞバトルアニメ。この面白さは今期随一!!
そして今回のもう一つのメインでもある戦闘シーン。
かなり多くの時間をこれに費やしていましたね。
でもそれだけに本当に見応え十分でめちゃくちゃ面白かったです!
戦闘シーンが何故これほど面白いのかというのは前回の感想でも述べたところですが
今回はまたそれ以上に面白くなっていて。サテラが覚醒した後の展開なんていうのは
もう見ていてかなり熱く、また惹き込まれましたよ。
演出も相変わらず良かったと思います。シーンの早い切り替えと画面を揺らして表現された
スピード感やダメージの重量感というのは凄く伝わってきました。
それに何と言ってもアクセルなどの戦闘手法の描き方が凄くいいですね。
あれをパンドラが駆使して戦うシーンというのはもう何度見ても飽きないです。
うーん、放送開始前に期待していたバトル要素の部分がこれほど面白いとなんだか嬉しいです。
というか期待を大きく上回ってますし、これはノヴァとのバトルも是非期待したいです。
そして最後は、そんなノヴァの侵攻を匂わすような台詞もありましたし
今後の展開がますます楽しみになってきました!!次回も楽しみです。
それと今回は画面比率が普通と聞いてTVKの録画で見ました。
(キャプ画もそのため端切れがありません。)
ただどうですかね。あれだけあの素晴らしい戦闘描写に規制が入っているとなると
なんだか端が切れていてもAT-Xで見た方が面白く感じられたような気がします。
映像はもちろんTVKの方がいいんですけどね。
そんなエロい描写でもないんだしあそこまでやる必要はないと思うのですが
まぁでも一般の視聴者からするとやっぱり過激なんでしょうか。
首切りのシーンは確かにしょうがないのかも知れないですけど。
というかAT-Xが全画面で放送すればいいと思うのだけど
なんであんな比率でやってるんでしょうかね?そこが永遠の謎となりそうです・・・(笑)
次回 「Pandora Queen」
今までもストーリーの節々でその片鱗というものを垣間見せていたわけですが
今回、サテラが初めて絶命の窮地に立たされたことによって、遂にそのおおよその形が明らかになりました。
しかしながらその出来事というのはあまりにも酷く、嫌悪感しか抱けないような
まさに鬼の所業とも言えるようなものだったわけです。

もうね。。見ていて腹が立つ以外の言葉が何も浮かんできませんでした。
本当に酷い。残忍性があるとかそういう酷さではなくて何て言うのかな。
もう異常なんですよ。
9歳の女の子に対して、1つ年下の義理の弟が鞭で尻を叩き髪を引っ張り馬乗りになる。
もうこれだけで見ているこっちとしては嫌悪感MAXで、人間性を疑いたくなります。
しかも親子揃ってですからね。あの親にしてのこの子ありとはまさにこのことです。
自己欲求の塊みたいな息子も、それを善しとする母親も本当に最低。
よくぞサテラはあそこまで耐えたと思いますよ。。
というか、彼女だってもう心はほぼ折れていたようなものだったんですよね。
だからああやって一度、お母さんに自分の本心を告げてみた。
もうここから逃げ出したいと。あんな仕打ちは受けたくないと訴えてみた。
でもそれ以上に、彼女はお母さんと共に暮らしていくことを望んでいたのだと思います。
それはお母さんが 「我慢しないと一緒にいられないから我慢しなさい」 と言い聞かせたことも
強く影響していたのでしょうけど、でもサテラ自身が “母親との暮らし>耐え忍ぶ辛さ”
というように考えなければ一人で逃げ出すことも可能だったわけでね。
むしろサテラからしてみれば、母親と離れ離れになることの方が辛いと感じていたのかも知れません。
そして多分、その “母親と一緒に暮らせる” ということだけが
彼女の心を唯一支える強い芯となっていたのだと思います。
また、言い方を変えるならそれは母の存在そのものが彼女の強さそのものだったとも言えるのでしょう。

そしてそれは多分、きっと今も変わっていないのでしょうね。
あの日、母の口から言い渡された最後の約束。
“もう誰にも負けないで。強く...強く...”
その言葉と共に母親の温もりはずっとサテラの心の支えとなってきた。むしろその約束を守り抜くことで、彼女はお母さんの存在をより身近に感じ取ることができるのかも知れません。
そしてだからこそ、戦うとなればあれ程までに本気で容赦なく相手を負かそうとするのでしょう。
自分が負けることはその約束を破ることにもなりますし
何よりそれは母親との繋がりを断ち切られることにもなりますからね。
加えて、それは彼女の今まで耐え忍んできた人生をも否定することになる。
あれほど我慢してまで保った母との繋がりは
彼女の中でもう生きる意味にさえなっているのかも知れないですね。

けれどサテラにとって大切だと思える繋がりは、もう一つだけじゃないんです。
それはパートナーとして自らが認めたカズヤとの繋がり。
今まで母親以外との繋がりを拒絶してきた(拒絶せざる終えなかった)彼女が
やっと手に入れることが出来た絆。
それは彼女にとっての新たな生きる意味として、その中でこれからも在り続けていくのでしょうね。
そう考えただけでも、カズヤがサテラにとってどれだけ大きな存在になっているのかというのが凄く感じ取れるところで、この二人こそがまさに運命の出会いだったのではないかなぁとついつい思えてきてしまうところです。
ただ、こういった背景だけだとカズヤがサテラに対して姉の面影を重ねたことが
かなり曖昧になってしまうので、もう少し彼女には秘密があるのではと思いますけど。
とにかく、こうしてサテラの過去を描いてくれたことによって
色々と明らかになったことや見えてきた心情部分というのがたくさんあったと思いますし
凄く物語に深みを持たせてきたようにも感じられました。
見ていてかなり辛い部分もありましたけど、でもそれだけで終らなかったのは凄く良くて
ストーリー的にもかなり重要な回だったと思います。凄く面白かったです!

これぞバトルアニメ。この面白さは今期随一!!
そして今回のもう一つのメインでもある戦闘シーン。
かなり多くの時間をこれに費やしていましたね。
でもそれだけに本当に見応え十分でめちゃくちゃ面白かったです!
戦闘シーンが何故これほど面白いのかというのは前回の感想でも述べたところですが
今回はまたそれ以上に面白くなっていて。サテラが覚醒した後の展開なんていうのは
もう見ていてかなり熱く、また惹き込まれましたよ。
演出も相変わらず良かったと思います。シーンの早い切り替えと画面を揺らして表現された
スピード感やダメージの重量感というのは凄く伝わってきました。
それに何と言ってもアクセルなどの戦闘手法の描き方が凄くいいですね。
あれをパンドラが駆使して戦うシーンというのはもう何度見ても飽きないです。
うーん、放送開始前に期待していたバトル要素の部分がこれほど面白いとなんだか嬉しいです。
というか期待を大きく上回ってますし、これはノヴァとのバトルも是非期待したいです。
そして最後は、そんなノヴァの侵攻を匂わすような台詞もありましたし
今後の展開がますます楽しみになってきました!!次回も楽しみです。
それと今回は画面比率が普通と聞いてTVKの録画で見ました。
(キャプ画もそのため端切れがありません。)
ただどうですかね。あれだけあの素晴らしい戦闘描写に規制が入っているとなると
なんだか端が切れていてもAT-Xで見た方が面白く感じられたような気がします。
映像はもちろんTVKの方がいいんですけどね。
そんなエロい描写でもないんだしあそこまでやる必要はないと思うのですが
まぁでも一般の視聴者からするとやっぱり過激なんでしょうか。
首切りのシーンは確かにしょうがないのかも知れないですけど。
というかAT-Xが全画面で放送すればいいと思うのだけど
なんであんな比率でやってるんでしょうかね?そこが永遠の謎となりそうです・・・(笑)
次回 「Pandora Queen」
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