空深ク、彼方へ ―

先々週からの感想中止により4～5話の感想が諸事情により抜けてしまいましたが
今週の話からまた感想を再開致します。


というわけでドラゴンクライシス！6話ですが、4話と同じように
新キャラ登場のためと、次回に続く伏線を張るための回でしたね。

一応、公式で紹介されているキャラクターはこれで全て出てきたことになりますし
マルガ回と同じ構成であるならば、アイについても次回で解決。
8話からストーリーが新たな展開を迎えるということになるのかも知れません。

作画面ではちょっと日常的なシーンで気になるところとかもありましたけど
(少し各キャラクターの表情が不安定に見える時がある)
戦闘描写は躍動的でよかったというか見せ方が巧いなぁという印象を受けます。


　


そんなにパパッと素早い動きが入り乱れたりとか、そういう演出ではないんですけど
効果音や画面の揺らし方などの細かい演出が効いていて
なかなか狼らしい野生的な動きを再現できていたのではないかなぁと感じました。

何よりこのシーンは見ていて凄く楽しかったですからね。ワクワクしました。
またアイという新キャラの初戦闘シーンだっただけに
その戦闘能力のレベルを印象付ける大事な場面でもあったわけで
そう考えると本当に出来のいい一幕だったのではないかなぁと思います。

特殊部隊をもいとも簡単に受け流す華麗な姿とAランクのロストプレシャスにも恐れず
勇猛に突き進むすその姿は凄く魅力的でした！


　


いやはや、しかし魅力的なのはそんな彼女の雄姿だけにあらず！！
ちょっとこのキャプは使うかどうか悩んだところですが
一番彼女を妖艶に描けていたと思っただけに、やはり使わずにはいられませんでした･･･(汗)

もちろんそんなエロさの中にも彼女の可愛らしさはしっかりと描けていて
もうどんな多角的な面から彼女を見ても魅力的に感じてしまいます。
制作側のお気に入りの子･･･なのかどうかは分かりませんが、凄く力の入った描かれ方でした。
(少し、サービス回という意味合いもあったのかも知れませんけどね(笑)

しかしアイは15歳ということでしたけど、狼との半獣であることからして
それが人間で言うところのどれぐらいの歳に当たるのかというのは気になるところ。

ここまで大人っぽいと、そういう狼の血というのも影響しているのかも知れないなぁと
考えてしまいます。(うん、変態じゃないよ！純粋に気になるだけだよ！)


　


人間とドラゴン。人間と狼。種族は違えど心は何処かで―


ただそんなアイにも、自分が狼と人間から成る人獣であるというコンプレックスがあるようでした。
自分は化け物、だからこそ人は自分を寄せ付けない。
故にそんな体が嫌なのか、そんな人間が嫌なのか･･･。

けれど本人が “マスター” と呼ぶその人だけはそんな自分を受け入れてくれたわけで
だからその人だけは特別で、彼女も心から信用している。

そういったアイの話を聞く限りだと、これはまさに当然の結果とも言えるのかなと思います。

きっとそのマスターが拾ってくれるまではアイも相当寂しく辛い思いをしたことでしょう。
まだ詳しくはその生い立ちについてもよく分からないところではありますけど
でもやはり、いい境遇ではなかったはずです。それは彼女の台詞からも間違いない。


だからこそ、そんな一人ぼっちの場所から救い上げてくれたそのマスターは
彼女にとって本当に信頼における人間で、また親のような存在でもあるのかも知れません。

そんな二人の関係をいきなり会ったばかりの人間に 「利用されている」 と言われたって
信じることは出来ないし、きっと信じたくもないはずですよ。
切っても切れない縁というか、特別な関係で二人は繋がっているはずですから。

それはまさにローズがオニキスに 「人間はドラゴンが嫌いなんだ」 と言われたのと同じように。
あの時も、ローズは頑なにそれを信じようとはしませんでしたよね。
たった一つ信じているものっていうのは、誰しも簡単に手放せないもの。
そこに人間もドラゴンも狼も関係なくて、きっと大きな違いはないのでしょう。


　


ただ彼女が利用されているかも知れないというのは否定も出来ないところでもある。
きっとアイも初めて竜司に指摘されて、少しだけ戸惑った部分もあったと思います。

だからこそ、アイがローズと竜司の関係を見て何を感じたのかというところが
次回、話が何転かするところでかなり重要な要素になってくるのかなとも思います。

何の利害関係もなく、何の命令もすることもされることもなく
ドラゴンと人間が互いに楽しく一緒に暮らしている関係。
そして異種の存在を全く気にすることもなく触れ合いを求めてくる竜司という存在。

きっとそういう関係を見たのはアイにとっても初めての経験だったでしょうし
そこから何かを掴み取れていればあるいは、彼女にも何らかの心情的変化が見られるのかも知れません。


あとはあの竜司たちを騙したマスターと呼ばれる黒幕の男が
一体どういう人間で何が目的なのかという辺りに展開の鍵があるのでしょうから
とりあえず今は次回を待って、竜司たちとアイの行く末を見守りたいと思います。


　


今週のローズたん。竜司をとられてご機嫌ななめ。

うむ。可愛い過ぎだってばよ。




次回　 「狼たちの真実」

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