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フリージング #04 『Tempest Turn』 感想

“秩序を守る” ということ。それは必ずしも
“人命を守る” ということには繋がらない―



※)キャプ画なし。


色々な場所で騒動を起こすサテライザー。
そんな彼女をイングリットは 『秩序を乱す者』 として認識し、排除してしまいたかったようです。

そしてそれにはそれなりの理由と、イングリットならではの考え方があって
彼女が経験した過去の出来事が、その思想に大きく関わっていたわけです。

その “過去の出来事” というのは簡単に言ってしまえば “親友を亡くした” という辛い体験。
突如のノヴァの侵攻にイングリットの親友以外の生徒が全員逃げ出し、その親友一人が残されてしまった。
そしてそのせいで彼女は死んだ。

「あの時、隊が秩序を守り力を合わせ戦っていれば今頃・・・」
そんな無念がイングリットの胸中には渦巻いているのでしょうね。
だから秩序をあそこまで守ろうとする。

秩序やルールを守ることこそが人命の救済に繋がるのだという揺るぎない信念を
彼女は一人、抱えているのだと思います。


ただその事件の当事者の一人であるガネッサの証言によれば、その考え方は決して
正しいとは言えないものだったわけです。

というのも、彼女の親友であるマリンは敵対するノヴァを前にして一人残されたわけではなく
自らだけでノヴァと戦えるように “わざと一人で残った” わけなんです。
そしてその行動こそが戦えるはずもない多くの一年生の命を救った
秩序には捉われず、その状況下において最善だと判断し、とった行動。
これはまさにイングリットが正義としている考え方と逆の行為だったと言えるものなんですよね。

もちろん、秩序が必要じゃないというわけでは決してない。
ゼネティックスは学校でもあり軍とも同じ扱い。
上官に対しての敬服は必要でもあるのは当然ですし
規律に従い動くことは重んじられなければいけないとも思います。


でも命懸けの戦場ではそれが当て嵌まらない場合も少なからずあるのではないでしょうか。
そして、それは現実的な話であっても同じこと。
こうしろと言われたことだけをやっていればいいなんてことは絶対にないわけで
その場その場での柔軟な対応と言うのは時として必要なわけです。

もしあの場でマリンが秩序を守るようにと団体で動くことを命じていたら・・・。
きっとマリン一人の犠牲では済まなかったのかなと思います。
もちろんそれはガネッサの命も同様に散っていた可能性があったのだと。

最後はマリンの想いを汲み取り、泣き崩れるイングリット。
秩序を守るという信念は揺るぐことはないのでしょうけど
そればかりが全てではないのだと、彼女も理解できた
のかなぁとその姿を見て感じました。


けれど実際、秩序を乱しているのって上級生ですよね・・・(汗)
サテライザーは普通に生活しているし、周りが勝手に怯えているだけで特に問題は起こしていないですし、どう考えても先に突っかかってきているのは相手側から。
その辺をイングリット達がどう思っているのかは知りたいところです。

先週のあの変態な先輩にも懲罰を与えているのなら納得出来るのですけどね。
何かサテライザーのことを目の敵にしているのが見え見えで
あんまりスッキリは出来ませんでしたよ。終り方としては綺麗な感じでしたが。

これじゃあ、サテライザーの本質をしっかりと見抜けるのは
本当にカズヤだけで終ってしまいそうな気がしてしまいます。



・ さらに浮き彫りになるサテライザーの人間性


今までの感想でも、サテライザーの人間性や性格的な部分にスポットを当てて色々と書いてきましたけど、今回もまた話の節々で彼女についてのことを感じ取れるシーンがありました。

特にカズヤが彼女の部屋を訪れたシーンではそれが顕著に表れていたと思います。
日記をつけていたり、ベッドにはたくさんの縫いぐるみがあったり。
やはり彼女も普通の女の子と同じ感受性を持っているんでしょうね。
本当は友達とかももっと欲しいんじゃないかなぁなんて考えてしまうほどにそのことを強く感じられます。

また、カズヤの申し入れを断った背景にはかなり深刻な問題が潜んでいそうです。
洗礼をすることを汚らわしいと言ったことや、彼女の懐古シーンなんかを見てると
大体その問題については見当がついてくるところではありますけど
ならばそれをどうやってこれから克服していくのかというところが凄く興味深いですね。

おそらくカズヤとの心をかよわしていくことによって段々と、という感じで
話は進んでいくのでしょうけど、まぁその辺りはこれからの展開に期待したいと思います。
サテライザーの過去の詳細とカズハとの関わりという部分も含めて。


そしてこのアニメの主軸的な部分はおそらくそこにあるのだとも感じました。
ノヴァとの抗争を期待していた私にとっては少し残念ですけど
きっとその辺もあまり詳しくは語られないと思うので
その部分にはあまり期待しないでおこうと思います。

サテライザーの乙女っぷりと、熱い戦闘描写を楽しみに見ていきたい作品ですね。


しかし先輩の眼鏡姿は至高でした。。




次回  「She is Rane Linchen



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