空深ク、彼方へ ―

もう、今回だけは本当にこの一言に尽きる。何から何まで全部彼女が持っていきましたよ。
仕草から台詞からいちいちが全部可愛いくて。もう駄目、直視できない。天使でした。

まぁでも一言に尽きるというのはちょっと言い過ぎで、そんな彼女にも事情というか
色々と大変な過去や出来事もあったようでしたね。
今回はそういったことも描きながら、シャルルという人物像をよく掘り下げていたように思います。
彼女の言動の節々から色々と読み取ることが出来たのではないかと。


　


まず、シャルルが男装していたのは父親の策略絡みだったようです。
本妻の娘ではなく、世間的には知られてもいけない隠し子だった。
だからこそ母と二人で、きっと静かに波風立てず平穏に暮らしていたんでしょうね。

そして、シャルルの世話好きであまり人に頼ろうとしない性格というのも
きっとこういった育ちが影響しているのかなと思います。

母親は病気で…ということでもあったようですし、何より親一人子一人の関係。
自分はそういう関係でもないので、断言は出来ないところではありますけど
そういう関係であったのなら、やっぱり一人の娘としては心配はかけないように振るまったり
何でも自分で出来るようになったりするものなんじゃないかなぁと思いますし。


　


それに母を亡くした後にシャルルを引き取った父に関して言えば
彼女に対して “愛娘” だという認識は全くなかったようです。話した時間も1時間にさえ満たない。

きっと父親にとってシャルルは利用価値のある子供でしかなかったんでしょうね。
そして、そういった背景もあるから余計に彼女は甘えるという行為が苦手なのかなと思います。
と言うよりも、甘えていいのかどうかも分からない。
彼女もかなり辛い道のりを歩んできたんじゃないかなと思ってしまいます。


でもシャルルにとってみれば行く当てもないところを引き取ってくれたわけですし
何を隠そう、そんな態度を取る相手でも正真正銘、本当の父親。
だからなのか、父親に対してそこまで憎んでいるとか恨んでいるみたいな印象は受けませんでした。

むしろ父親に認められようと必死に努力しているのかも知れませんね。

うーん、そう考えると本当にいい子だなぁと思いますね。。頑張ってるなぁと。


　


でもだからこそ、一夏がシャルルをシャルルとして認めてくれた時は
凄く嬉しかったんじゃないかなぁと思います。

父親に認められたくて必死に頑張っていた。女である自分を偽って、自分を押し殺していた。
そんな中で偶発的な形でとは言え、一夏が救いの手を差し伸べてくれた。

彼女だって年頃の女の子。誰にだって甘えたいはずですよ。箒やセシリア、リンと同じ。
一夏に甘えていた彼女の姿は本当に幸せそうで
見ているこっちも嬉しくなるようなシーンでした。


ただ、自分で 「はい、あ～ん」 は日本人のカップルがやる行動と言っていたにも関わらず
自ら一夏にそれをねだるとはこれまた凄い積極的というか何というか…(汗)

まぁ本当に乙女だなぁーって感じでしたよ(笑)
なんだか一夏とシャルルはいいペアだなぁと思います。マジ若夫婦。


　


また今回はもう一人の転校生であるラウラのこととそれに絡む一夏と千冬の過去についても
少し語られた形となりました。

この辺りについては来週以降に詳しく語られると思うので、今はあまり深くは考えないでおこうと
思いますけど、おそらくラウラは大きな勘違いをしているのだと思います。

ラウラからしてみれば、あの世界大会当日に起こった事件が千冬の汚点だと思えるのだとしても
きっと千冬からしてみればそんなことはないんじゃないかなぁと。
誰かを助けるための力。それを誰よりも大切な弟のために使ったということ。
それは千冬にとって、世界大会で優勝することより何倍も大切なことだったのではと思います。


それに未熟だからこそ、誰かがその未熟さを教える必要があるわけでね。
『教えるに足らない』 と切り捨ててしまえば、その人は一生未熟なまま終ってしまうわけで。

そうならないための教師ですよね。それは一夏であろうが他の生徒であろうが同じこと。
自分のように立派なIS操縦者となって欲しいからこそ時間を割く。
それを無駄なことだとひよっこに言われればそれは腹が立つのも当然でしょう。


　


だからこそ、もしラウラが改心するのだとすれば、それは千冬が手塩に掛けて育てた生徒の手によって、彼女が敗北を喫することしかないのかなぁと思います。

人に教えるということがどういうことなのか。
そうなればきっと、彼女も考え方を変えることが出来るのかも知れませんね。

しかし、ラウラは何か特別な力を持っている感じでしたね。
その辺りもかなり気になるところ。きっと来週の戦闘回でその秘密が明かされることでしょう。



というわけで、ISについてやそれぞれのキャラの背景についての説明が
色々と多かった回でもあると思いますが、それでもかなり面白かったです。

そしてやっぱりこのアニメは観ているとニヤニヤが止まらないですねwww
というか前回までは箒押しだった私ですけど、これはシャルル側にちょと寝返りそうです(笑)

この二人が今は二強。ちょっと頭一つ抜けてる感じですけど
他の二人ともう一人？も含めて、今後の一夏を巡っての争いが凄く楽しみです。

セシリアも頑張ってるんですけどねぇ(笑)
如何せん、ちょっと遠い感じがしますね、やっぱり。


もちろん、ストーリー面においてもかなり期待していますよ！！




次回　 「ブルー・デイズ/レッド・スイッチ」



うおおお燃え展開マジ期待です！！ ラウラのISカッコ良い！！

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