GOSICK－ゴシック－　#04　『金色の糸はつかのまを切り裂く』　感想

GOSICK－ゴシック－

GOSICK－ゴシック－　#04　『金色の糸はつかのまを切り裂く』　感想

素直になれないヴィクトリカ―　そして第二幕開始。

最初は素敵な出会いであっても仲良くなれば段々と相手の嫌な部分も見えてくるというもの。
それは凄く必然的なことであって、避けられないことなのだと思います。
でも相手のそういった部分を互いが知り、受け入れることができた時に
本当の親友とかそれをさらに超えた関係になれるものなんじゃないかなとも思うわけです。

そしてこれはきっとヴィクトリカと一弥にも言えること。

特にヴィクトリカの場合は今までも述べてきたようにずっと一人だったわけで
年が近しい友達と呼べる存在がおそらくほとんどいなかったはずです。
(もしかすると一人もいなかったのかも知れない。)

だからこそ、人との接し方が分からないとまでは言わなくとも
そういう友達と呼べるような関係にまだ慣れてない？部分もあるのだと思います。
だから彼女はまだまだ素直になれていないんですよね。。

それに頭も良く、大人たちに一目置かれているという妙なプライドもあるかも知れないですし
甘える･･･というか相手に頼るという行動がなかなか出来ないのでしょう。
頼られることがあっても、頼ることはなかった･･･もっと言えば頼る相手がいなかった。
だからこそ一弥に対しても威張ってしまうし、凄く棘のある態度をとってしまう･･･。

こういう状況になってしまった原因も彼女に非があるわけではないだけに
凄く可哀想だなぁと思ってしまいますね。。

　 GOSICK4話　シーン2

でもだからってヴィクトリカ自身がこのままでいいわけではない。
彼女ももう少し “友達” ということに対して学んで、知らなければならないこともあると思います。

まぁただそうなるにはもう少し時間が必要なのは確かなんですけどね。
だからこそ、それまでの間に彼女を友達として支えてあげる人が必要なわけです。
もちろん、それは他でもなく久条一弥の役割。
ヴィクトリカのたった一人の友達としての使命なのだと思います。

またムカついたり、我侭を言われたりすることも色々とあることでしょうけど
そこら辺はうまく耐えて、彼にも頑張って欲しいところではありますね。

それも雷おこしの如く、強くて固い精神力で。彼ならきっと出来ると思います。

　 GOSICK４羽　シーン3

グレヴィールの嫉妬に限りなく近い何か―

またグレヴィールはヴィクトリカに対してあまりいい印象を持っていないようでしたね。
多分その気持ちは嫉妬のようなものなのかなと思います。

いわゆる彼はグレヴィール卿の長男というわけで、しかも肩書きは有名警部。
ヴィクトリカ同様、またはそれ以上のプライドというのも持っていることでしょう。
何よりヴィクトリカからちゃんと話を聞こうとしないのが何よりの証拠ですし(笑)

なのにも関わらず、世間的には正式なグレヴィール卿の娘として公表もできない、悪い言い方で言ってしまえば非公式な娘が自分より優れているという事実。
まぁよくある話だとは思いますが、これ程屈辱的なこともないのでしょうね。

そう考えると多分、あの “灰色狼” という言葉も差別的な表現であったのかなという気もしてきます。
金色の妖精とは全く逆のような存在。それらの言葉の真意はこれから明らかになるのでしょう。

この二人の兄妹の関係や出来事という部分にもこれから注目していきたいところですね。
何気にグレヴィールも重く、重要な役割を担っていることが分かるようなシーンでした。

　 GOSICK4話　シーン4

一体どっちがミスリード？？

そして今回は新キャラのアブリルも登場してきましたね。
ただ彼女は何かと怪しい様子で、色々な意味でのキーパーソンになるような気がします。

そういった意味では、まず怪しまれるのが今回起こった首切り殺人の犯人なのではないか？
というところですよね。捕まったとはありましたけど、何かしらの理由で
釈放されたということも考えられますし。何よりあの怪我をしている手が怪しいですから。

ただあの逮捕された時のアブリルの写真には、彼女の特徴である左口元のホクロがなかったんですよ。
でもそれについても後から書き足したとかっていうことも考えられるんですよね。

なので一体どっちがミスリードを誘っているのかというのはちょっと現段階では分からないところ。
彼女の正体がまずます気になってしまいますね･･･(汗)

次回　｢廃倉庫には謎の幽霊がいる｣