空深ク、彼方へ ―

ハッキリ言います。これで惹き込まれないわけがない。
少なくとも私はアバンから最後の最後まで完全に魅了されてしまいました。

夢、現実、そして異空間。全ての場所で持ち合わせている雰囲気は違うのだけれど
それらを全てうまく繋ぎ合わせているなぁという感じがしました。
また、日常的な部分にも何処となく不気味な雰囲気を漂わせていて、非日常的な出来事が巻き起こるための土台を常に築き上げているような印象も受けます。


　


何より、あのキャラデザだからこそそれらも生きる。
異様な雰囲気が漂っているのに、あんな可愛らしいキャラクターが主人公という異常性。
そのギャップこそがこんなにも視聴者を惹き付ける原因の一つなのかなと思いました。

ふり幅が大きければ当たった時の威力はそれだけ凄まじく強力になりますけど
やはりうまくいかずにかすりもしないという結果になることも多いですからね。
そんな中、見事にそのギャップで視聴者を魅了するこの作品は凄いと思います。

個人的にはエルフェンリート何かも凄くその部類と同じ印象を持っているんですけどね。
まぁあそこまでやるとはさすがに思っていませんが･･･。
ただやはり最後のあの戦闘シーンを見た時はただの魔法少女アニメではないんだなぁということを再確認させられましたよ。


　


それはあの異空間の表現の仕方とかももちろんそうなんですけど、特に私がそう感じたのは
年上の黄色い魔法少女(巴マミ)が魔法攻撃を仕掛けた瞬間です。

あのおびただしい数のライフルでの攻撃シーンは、普通なら魔法少女アニメには有るまじき魔法なんじゃないのかなぁって思っちゃいましたからね(苦笑)
まさに ｢おいおい、そこまでやるのかよw｣ といった感じでした…笑
まだビームとか魔法らしい魔法の方がそれらしいですし可愛げもありますし。
そういった部分でもこのアニメの狂気染みた演出(キャラとのギャップ)と方向性がよく描かれているのではと思います。

またもう一つ気になったのは何度もアップで映し出されていた “鎖” の描写です。

鎖というのは何かを押さえ付ける、または屈服させるという目的で使われることも多いわけです。
それをあそこまで多様しているとなると、どうしても暴力的なイメージを抱いてしまうんですよね。
しかもそれが凄く重々しく描かれているので余計にそういう印象を受けてしまいます。

そう思ってしまうのは単に私の心がすさんでいるからなのかも知れませんが･･･
ただ個人的にはやっぱり、それらの演出に非情な部分を感じずにはいられませんでした。

なんだかこの短時間の間だけでこのアニメの方向性を凄く訴えられた気分です･･･汗
もちろん全ては憶測の域を出ないので、実際どういう展開で話が進んで行くのかは
分からないんですけどね。

でもやっぱりただの魔法少女ものでは済まさないのではという認識が凄く強いです。
なので個人的にはそういうイメージの元で今後の展開に期待したいですね。


　


また、謎の転校生であり魔法少女でもある暁美ほむらについては
かなり深い設定がありそうな気がします。

もしかすると本当にまどかと知り合いなのかな？
彼女の友人の言っていた ｢実は昔会っていて～｣的な会話部分も意味深でしたしね。
何より暁美ほむらの言動や表情が不自然でしたから。
まぁその辺りはこれから明かされていくとして、楽しみに待ちたいと思います。

何にせよ、色々と魅力的な感じの娘でした。


他の部分では、やっぱり何と言ってもOPとそのPVが素晴らしかったと思います。
曲調に乗った疾走感のあるPVで見ていて凄く気持ちいですね。
また今後の展開をも何か暗示させているかのような演出もあって、あれだけでも見応えがありました。

今回EDはなかったので、それは次回以降に期待です。


それと変身描写、戦闘描写共にも気合がかなり入っていて凄かったですね。
やっぱりこの辺の描写っていうのは魔法少女系にとっては欠かせないところですし
見ていてワクワクしますからね。素晴らしいと思います。


というわけで今回はこんなところかな。
とにもかくにも個人的には思っていた以上の衝撃を受けた初回でした。
設定が掴めなかったのはメリーと同じなので今後に注目。


次回が非情に楽しみです♪




次回　 ｢それはとっても嬉しいなって｣

コネクト(アニメ盤) (2011/02/02) ClariS 商品詳細を見る

関連記事

• 魔法少女まどか★マギカ　#05　『後悔なんて、あるわけない』　感想
• 魔法少女まどか★マギカ　#04　『奇跡も、魔法も、あるんだよ』　感想
• 魔法少女まどか★マギカ　#03　『もう何も恐くない』　感想
• 魔法少女まどか★マギカ　#02　『それはとっても嬉しいなって』　感想
• 魔法少女まどか★マギカ　#01　『夢の中で会った、ような･････』　感想