たまゆら
たまゆら #04 『それはあの日のこと、なので』 感想

“ずっと、写真を好きでいてね―”
一つのものをずっと好きでいられること。それって凄く難しいことでもあると思います。
月日が流れ、時代が変わり、流行も変わる。
さらには自分自身の価値観や好みも大人になるにつれ変わっていくわけですからね。
でもそんな中であっても、自分の中で一つ変わらずに好きでいられるものがあるならば
それはきっとその人にとって、かけがえのないものに違いなくて
それぞれの人生において、なくてはならないものなのだと思います。
そして、志保美さんと楓にとってはその好きなものがたまたま写真だった。
よく色々な記事で私も使い回したりしてますが、何を好きになるか何にのめり込むか何て言うのは
本当に人それぞれであって、何だっていいんです。
彼女たちはそれぞれある切欠があったから写真を選んだのであって
そこに優劣なんてものは存在しない。一番重要なのは自分がそれに対して、どれだけ本気になれるのかということ、そしてどれだけ楽しめているのかということ。
その二つのことが重なって初めて “好きでいる” ことが出来るのだと思います。

さらに志保美さんは、その好きでいることに対してのアドバイスもしてくれました。
“何も考えずに、ボーっと撮ってみるのもたまにはいいよ”
この言葉は写真好きの人に対してのアドバイスなんですけど、この “何も考えずに” っていうのは
別に適当にとか、いい加減にやればいいっていう意味ではないですよね。
これは “時々、上手に撮ろうとして頑張り過ぎちゃって、写真を嫌いになっちゃう人もいるから”
っていう志保美さん自身の経験談にも重なってくる部分でもあるわけなんですが
要するに “自分が夢中になっていた時のこと、好きだから頑張れていた時のことを忘れないで”
というような想いが込もった言葉だったと思うんです。
これもまた写真好きの人にだけ当て嵌まるものではなくて
何かに一生懸命な全ての人に対し共通して言えることでもあるわけなんです。
もちろん、上手くなるために腕を磨こうとして試行錯誤することは必要なことでしょう。
何かを目標にして頑張り続けるということは凄く大切なことだと思います。
でもその目標だけに捉われて、自分が本当に好きだったという一番大切な初心を失ってしまっては
それこそ本末転倒なんじゃないかなって思うんです。
ようはオンオフの切り替えというか、煮詰まった時などの良い意味での思考停止。
それこそが志保美さんの言う “何も考えずに、ボーっと” の意味するところなんじゃないかなぁと。

楓自身も自分がうまいとか下手だとかいうことを凄く気にしていましたよね。
志保美さんという目標、また写真家になるという大きな夢があるからこそなんでしょうけど
そんなにまだまだ気張る必要はないと思うんです。
だからこそ今、志保美さんも彼女にああいう話はしたのではないですかね。。
それに何より、みんなが褒める “楓らしい写真” というのは、彼女自身の写真に対する愛情や、その場の楽しさが溢れているものを指してるわけで、その一番魅力的な部分がなくなってしまえばどんなに上手くなってもそれは “ただの綺麗な写真” でしかないわけですから。
お婆ちゃんの言っていた “そこに楓がいる” と感じさせてくれる写真ではなくなってしまう。
そうならないためにも、やっぱり志保美さんの言う “何も考えずに撮る” ということも必要不可欠なことなんでしょう。

そして楓自身も、そのことに対してちゃんと理解していたと思います。最後の “誰かに見せる写真じゃなくて、自分のための写真を撮ってみようかなぁ... 無理をせず、撮りたい時に撮る” という彼女自身の素直な言葉を聞けてちょっと安心しました。
その気持ちをいつまでも大切にして欲しいですね。
そうすればこれからもずっと、楓は楓らしい写真を撮り続けてくれると思いますから。
また夢に向かって一歩ずつ進んでいくそんな楓を見て
のりえがそれに続くように歩み出したシーンは凄く良かったです。
それを笑って見守る麻音とかおるも凄く印象的でした。
この二人も彼女たちに影響されて歩み始めるのかな?なんて考えると
なんだか心が温まる感じがします。
というわけで、本当に身の詰まる話でした。プロ・アマ問わず物を生み出すということをしている人にとっては、余計に考えさせる主題だったのではないでしょうか?
もちろん、中には 「そんな綺麗ごとばかりじゃ・・・」 と言う方もいるかも知れません。
でも私はこれが綺麗ごとだとは思いたくない。
むしろこれが物作りの根底にある失ってはならないものだと思います。
少なからず創作活動をしているものとしては、この “たまゆら” という作品に出会えて
本当によかったと感謝の気持ちで一杯です。
そしてしつこいようですが、多くの人にこの作品を見てもらいたいと思いますし、
内容のクオリティが落ちないようなら是非、アニメ化も実現して欲しいなと思います。
またいつか会える日を楽しみにしたいものですね。
月日が流れ、時代が変わり、流行も変わる。
さらには自分自身の価値観や好みも大人になるにつれ変わっていくわけですからね。
でもそんな中であっても、自分の中で一つ変わらずに好きでいられるものがあるならば
それはきっとその人にとって、かけがえのないものに違いなくて
それぞれの人生において、なくてはならないものなのだと思います。
そして、志保美さんと楓にとってはその好きなものがたまたま写真だった。
よく色々な記事で私も使い回したりしてますが、何を好きになるか何にのめり込むか何て言うのは
本当に人それぞれであって、何だっていいんです。
彼女たちはそれぞれある切欠があったから写真を選んだのであって
そこに優劣なんてものは存在しない。一番重要なのは自分がそれに対して、どれだけ本気になれるのかということ、そしてどれだけ楽しめているのかということ。
その二つのことが重なって初めて “好きでいる” ことが出来るのだと思います。

さらに志保美さんは、その好きでいることに対してのアドバイスもしてくれました。
“何も考えずに、ボーっと撮ってみるのもたまにはいいよ”
この言葉は写真好きの人に対してのアドバイスなんですけど、この “何も考えずに” っていうのは
別に適当にとか、いい加減にやればいいっていう意味ではないですよね。
これは “時々、上手に撮ろうとして頑張り過ぎちゃって、写真を嫌いになっちゃう人もいるから”
っていう志保美さん自身の経験談にも重なってくる部分でもあるわけなんですが
要するに “自分が夢中になっていた時のこと、好きだから頑張れていた時のことを忘れないで”
というような想いが込もった言葉だったと思うんです。
これもまた写真好きの人にだけ当て嵌まるものではなくて
何かに一生懸命な全ての人に対し共通して言えることでもあるわけなんです。
もちろん、上手くなるために腕を磨こうとして試行錯誤することは必要なことでしょう。
何かを目標にして頑張り続けるということは凄く大切なことだと思います。
でもその目標だけに捉われて、自分が本当に好きだったという一番大切な初心を失ってしまっては
それこそ本末転倒なんじゃないかなって思うんです。
ようはオンオフの切り替えというか、煮詰まった時などの良い意味での思考停止。
それこそが志保美さんの言う “何も考えずに、ボーっと” の意味するところなんじゃないかなぁと。

楓自身も自分がうまいとか下手だとかいうことを凄く気にしていましたよね。
志保美さんという目標、また写真家になるという大きな夢があるからこそなんでしょうけど
そんなにまだまだ気張る必要はないと思うんです。
だからこそ今、志保美さんも彼女にああいう話はしたのではないですかね。。
それに何より、みんなが褒める “楓らしい写真” というのは、彼女自身の写真に対する愛情や、その場の楽しさが溢れているものを指してるわけで、その一番魅力的な部分がなくなってしまえばどんなに上手くなってもそれは “ただの綺麗な写真” でしかないわけですから。
お婆ちゃんの言っていた “そこに楓がいる” と感じさせてくれる写真ではなくなってしまう。
そうならないためにも、やっぱり志保美さんの言う “何も考えずに撮る” ということも必要不可欠なことなんでしょう。

そして楓自身も、そのことに対してちゃんと理解していたと思います。最後の “誰かに見せる写真じゃなくて、自分のための写真を撮ってみようかなぁ... 無理をせず、撮りたい時に撮る” という彼女自身の素直な言葉を聞けてちょっと安心しました。
その気持ちをいつまでも大切にして欲しいですね。
そうすればこれからもずっと、楓は楓らしい写真を撮り続けてくれると思いますから。
また夢に向かって一歩ずつ進んでいくそんな楓を見て
のりえがそれに続くように歩み出したシーンは凄く良かったです。
それを笑って見守る麻音とかおるも凄く印象的でした。
この二人も彼女たちに影響されて歩み始めるのかな?なんて考えると
なんだか心が温まる感じがします。
というわけで、本当に身の詰まる話でした。プロ・アマ問わず物を生み出すということをしている人にとっては、余計に考えさせる主題だったのではないでしょうか?
もちろん、中には 「そんな綺麗ごとばかりじゃ・・・」 と言う方もいるかも知れません。
でも私はこれが綺麗ごとだとは思いたくない。
むしろこれが物作りの根底にある失ってはならないものだと思います。
少なからず創作活動をしているものとしては、この “たまゆら” という作品に出会えて
本当によかったと感謝の気持ちで一杯です。
そしてしつこいようですが、多くの人にこの作品を見てもらいたいと思いますし、
内容のクオリティが落ちないようなら是非、アニメ化も実現して欲しいなと思います。
またいつか会える日を楽しみにしたいものですね。
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ふうと引き続きあの絵の探索をしているのですね。
しばらくぶりに見たのでまた3話のエンドレスかと思いましたw
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